12月7日(日本時間8日)に米ネバダ州ラスベガスで開催される総合格闘技「UFC310」で、UFC初陣ながらフライ級王者パントージャ(ブラジル)に挑戦することが決まった朝倉海(30=ジャパン・トップチーム)が先日、都内で会見に臨み「絶対に勝ってUFCを日本に持ってきたい」と、日本大会実現へ力を込めた。
それ以外にもいろいろなことについて語ってくれた朝倉だが、筆者が一番驚いたのは、自分のどこがパントージャより優れているか説明した時。その発言を含めて、これまで紙面やサイトで書き切れなかった朝倉の一問一答を紹介したい。
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-UFCでのキャリアをどれくらい長くやりたいか
「とりあえず契約した試合数というのはあるんですけど、どうなんですかね? あと2、3年くらいじゃないですか。想像つかないですね。でも、本当に行けるところまで行きたいなと思います」
-ファンとして気になるのは米国に骨を埋めるのか、日本に戻ってきてRIZINでもう1回やる可能性はあるか、というところだと思いますが
「まあ、それも状況次第じゃないですかね。でも最後、本当に引退する時は日本じゃないですか。あとは日本にUFCを持ってきますしね、絶対」
-一般人の感覚で言って申し訳ないんですけど、この状況で自分が朝倉選手の立場になったらめちゃくちゃビビると思うんですよね。UFC初戦が王座戦で、階級がフライ級で今までより減量も厳しい…
「なんか僕、脳がぶっ壊れてるんですよ(笑い)。普通の人と、たぶん違うんです。もう、あんまり緊張もしないし、なんかプレッシャーにも感じないし。慣れちゃってるのかもしれないです。もともとそこに行くことを自分の中で決めてたんで。だから予定通りだなっていう感じなのかもしれないですね」
-アウトサイダーの頃からずっとやってきて、UFCについて言い出しはじめたのっていつごろですか
「僕、アウトサイダーの頃から言ってたんですよ。世界のトップになるって。格闘技をやり始めて、格闘技で生きていこうと思った時には、どうせなら世界一にならなきゃなって考えるようになったので。ずっとその頃からUFCを見て、絶対ここでチャンピオンになりたいなと思うようになって。それまでの過程で小さな目標はたくさんあったんですけど。アウトサイダーのチャンピオンになる、RIZINのチャンピオンになる…。そういう目標はあったけど、その時からUFCのチャンピオンになりたいと思ってたので」
-その頃、兄の未来さんとそういう話をしたことってあったんですか
「ありますよ。アウトサイダーの時は途方もない夢だったかもしれないですけど、でも常にそうなるためにはどうすればいいんだろうという風に考えていました」
-現時点で客観的に朝倉海とパントージャの力関係を比べると
「本人なんで客観的に見れないですね(笑い)。うーん、自信はありますよ、本当に。やっぱり、心配な部分をあげたらきりはないのかもしれないですけど。不利な部分だったりとか。経験値は向こうの方が多いですし、UFCでの。でも僕も今までパントージャがやってきてるような相手を倒してきてますし。そこに自信を持っているというか。僕の方が強い部分がたくさんあると思うし。もちろん向こうの方が強い部分もありますけど、なんかその自分の強い部分を出せる自信があるので、僕は勝てると思います」
-その自信が出てきたのはJTTにやってきてくれたビリー&エリーの2人のコーチの存在が大きい?
「それも大きいですね、やっぱり。彼らが来て、すごくいろんなものが強くなったということと、あとアメリカでの練習で、本当にチャンピオンの人たちと練習をしている中で、自分の立ち位置みたいなのが分かってきたし、そういう経験が自信になっています」
-先ほどおっしゃったパントージャよりここだけは自分の方が絶対に強いと思ってる部分はどこですか
「メンタルですね。彼はメンタルが一番強いと思いますけど、僕の方が強いと思います」
-じゃあ負ける可能性は
「もし僕が負けるとしたらサッカーボールキックで、あいつの頭を蹴っ飛ばした時ですね。反則負けです(笑い)」
【千葉修宏】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「リングにかける」)