22年が終わる。ロウとスマックダウンの最高位王座となるWWEヘビー級王座、WWEユニバーサル王座、そしてロウ・タッグ王座、スマックダウン・タッグ王座が統一されるなど、両ブランドの選手たちが入り乱れた1年となった。22年のWWEマットで活躍したトップレスラーは誰か? 海外メディアのランキングの男子レスラー編を紹介し、今年を締めくくる。

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このほど英スポーツメディア「GIVE ME SPORTS」選定のWWE男子レスラー22年トップ10が発表された。男子はビッグE、ランディ・オートン、コーディ・ローデスといった主力メンバーが故障で長期離脱した一方、両ブランドのシングル、タッグ王座が統一されたことで「一極集中」した1年となった。10位から順に紹介する。

【10位】フィン・ベイラー

USヘビー級王座を獲得したことに加え、本格的にヒール転向。悪党集団「ザ・ジャッジメント・デイ」のリーダーとしてAJスタイルズ率いるユニットO・G(オリジナル・クラブ)との抗争でマットを盛り上げた。

【9位】ウーソズ(ジェイ、ジミーのウーソ兄弟)

ロウ、スマックダウン・タッグ統一王者として君臨。WWEの歴史の中でもっとも長く王座を保持するタッグ王者となっている。WWEヘビー級、ユニバーサル統一王者ローマン・レインズ、ソロ・シコアら親族、「名誉兄弟」サミ・ゼインを加えたユニット、ザ・ブラッドラインが1年間、WWEをけん引したと言っていい。

【8位】ドリュー・マッキンタイア

22年前半はハッピー・コービン、マッドキャップ・モスとの抗争をステップに統一王者レインズとの開始。夏に調子を上げ、30年ぶりの英スタジアム大会となったクラッシュ・アット・ザ・キャッスル大会でレインズ挑戦した。負けはしたものの、プロボクシングWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリーとの友情でメインを締めた。

【7位】ケビン・オーエンズ

4月のレッスルマニア38大会で19年ぶりの試合復帰となった“ストーンコールド”スティーブ・オースチンと対戦。WWEファンを熱くさせた。ファンを引きつけるトークと万能のレスリング能力で存在感を示し、現在はブラッドラインの「名誉兄弟」となった元盟友サミ・ザインとの抗争でマットを盛り上げている。

【6位】シェイマス

親友でもあるマッキンタイア、グンターとのシングル戦で存在感を示しつつ、ユニット対決でも目立った。ブッチ、リッジ・ホランドとともにユニット、ブロウイング・ブルーツとして活動。インペリウム(グンター、ルドヴィグ・カイザー、ジョバンニ・ビンチ)との抗争に続き、その後もザ・ブラッドラインと激突し、11月のサバイバーシリーズ大会での男子ウオーゲームズでも激しファイトをみせた。

【6位】ボビー・ラシュリー

46歳になっても「筋肉魔人」の愛称通り、パワフルだった。20歳代と変わらないような軽快な動きをリングでみせ、才能の幅を見せつけている。またトーク能力も飛躍的に向上し、ファンのくぎ付けにしている。WWEヘビー級王座を2度戴冠し、待望のブロック・レスナー戦も実現させた。

【4位】グンター

大型のオーストリア人レスラーとしてスマック談に登場。ユニットのインペリアムとして活動し、WWEインターコンチネンタル王座も半年以上保持。中邑真輔との抗争もあった。来年にはブロック・レスナーとの対決もうわさされるなど期待のレスラーとして期待度は大きい。

【3位】サミ・ゼイン

毎週のテレビ中継される大会で常に動き、問題を起こす。それがWWEリングの大きな波となっている。レスリングスタイル、トーク能力ともにファンをひきつけるオールラウンドな選手。今は「名誉兄弟」としてザ・ブラッドラインで問題を起こし、火種となっている

【2位】セス・ロリンズ

今年もタイトル戦線にも絡みつつ、個人抗争でも目立つタレント性あふれる看板選手として活躍した。AEWから移籍してきたコーディ・ローデスとの抗争、リドルとの全面戦争に加え、年初からユニバーサル王座を巡ってレインズと対戦し、USヘビー級王座を巡ってラシュリーと闘ってUSヘビー級王座も保持するなどメインイベンターの1人として輝いた。

【1位】ローマンレインズ

統一王者として、人気ユニット、ブラッドラインのリーダーとして常にWWEマットの中心にいた。4月のレッスルマニア38大会以降、WWEヘビー級、ユニバーサル王者として君臨。今年途中からフルタイムから試合出場を選ぶスポット参戦契約に変更され、登場回数は減ったものの、ほぼすべてのレスラーを倒してきた。

スマックダウンに所属する日本勢の中邑真輔は仲間のリック・ブーグスが4月のレッスルマニア38大会以降に負傷離脱したことで勢いが止まってしまったことが残念でならない。1月1日にはWWEと契約しつつ、異例中の異例となるノアに参戦。グレート・ムタと対戦する。世界が注目する1戦が23年の起爆剤になるかもしれない。ロウ所属の戸沢陽、NXT所属のイケメン二郎の躍進も待ちたいところだ。【藤中栄二】(ニッカンスポーツ・コム/連載「WWEの世界」)

ロウ、スマックダウン統一タッグ王者としてWWEを盛り上げたウーソズ(左がジェイ・ウーソ、右がジミー・ウーソ)(C)2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.
ロウ、スマックダウン統一タッグ王者としてWWEを盛り上げたウーソズ(左がジェイ・ウーソ、右がジミー・ウーソ)(C)2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.
ザ・ブラッドラインの「名誉兄弟」として活躍したサミ・ゼイン(C)2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.
ザ・ブラッドラインの「名誉兄弟」として活躍したサミ・ゼイン(C)2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.
WWEインターコンチネンタル王者として、ユニット「インペリアム」のリーダーとして活動したグンター(C)2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.
WWEインターコンチネンタル王者として、ユニット「インペリアム」のリーダーとして活動したグンター(C)2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.
年間通じ、タイトル戦線、個人闘争でメインイベンターとして活躍したセス・ロリンズコピー(C) WWE, Inc. All Rights Reserved.
年間通じ、タイトル戦線、個人闘争でメインイベンターとして活躍したセス・ロリンズコピー(C) WWE, Inc. All Rights Reserved.
本格敵なヒール転向し、悪党集団ザ・ジャッジメント・デイを率いるフィン・ベイラー(C)2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.
本格敵なヒール転向し、悪党集団ザ・ジャッジメント・デイを率いるフィン・ベイラー(C)2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.
「筋肉魔人」としてWWEマットを暴れたボビー・ラシュリーコピーライト2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.
「筋肉魔人」としてWWEマットを暴れたボビー・ラシュリーコピーライト2022 WWE, Inc. All Rights Reserved.