アメリカらしい華やかな見た目のドーナツも(ランディドーナツのインスタグラムより)
アメリカらしい華やかな見た目のドーナツも(ランディドーナツのインスタグラムより)

「アイアンマン2」(2015年)など数々の映画にも登場するロサンゼルス(LA)のランドマーク的存在として知られるドーナツショップ「ランディーズドーナツ」が、2025年に日本に初上陸することが明らかになりました。

ロサンゼルス空港からほど近いイングルウッドにあるランディーズドーナツは、1952年に創業した24時間営業のドーナツスタンド。イートインスペースは持たず、ドライブスルーと窓口での販売のみを行うスタイルで、常時行列ができるLAで知らない人はいない人気店です。

巨大なドーナツの看板はLAのシンボル的存在
巨大なドーナツの看板はLAのシンボル的存在

人気の秘訣は、なんといっても店の横を走る高速道路405号線からも見える屋根の上にのった直径約10メートルの巨大なドーナツ型の看板。「アイアンマン2」では、俳優ロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマンことトニー・スタークがこのドーナツ看板のリングに腰かけてドーナツを頬張るシーンがありました。他にも、ジョン・キューザック主演のSFパニック映画「2012」やテレビアニメ「ザ・シンプソンズ」など数多くのドラマや映画のロケ地になっています。また、レッド・ホット・チリ・ペッパーズやジャスティン・ティンバーレイクのミュージックビデオなどにも登場しています。

日本のドーナツと比べると厚みがあって大きいのが特徴ですが、思いのほか油っぽくなくてあっという間に食べれてしまう美味しさです。グレーズドレイズドやチョコレート・レイズド、オールドファッションなどの定番からラズベリーやストロベリージャムが詰まったドーナツやM&Mやスモア、オレオなどがトッピングされた見た目もカラフルなドーナツまでとにかく種類が豊富で、季節限定も含めると50種類くらいのフレーバーが楽しめます。

定番ドーナツは2ドルほどで買えてどれも美味
定番ドーナツは2ドルほどで買えてどれも美味

朝食にドーナツを食べる文化があるLAでは朝から大勢の人が列をなしており、夕方には売り切れになるフレーバーが続出するほど。もし運よく出来立てに出会えたら、ふわふわのドーナツが堪能できます。最近の新メニューとしておすすめなのが、ミスタドーナツのポンデリングに似た「モチ」と呼ばれるモチモチ食感のドーナツ。4種類のフレーバーを展開しており、紫色のウベやシナモンシュガーなどが人気です。昨今は1個5ドル近い高級ドーナツも多い中、シンプルな定番シリーズなら2ドルちょっとで買えるのも人気の理由です。

地元のスポーツチームや企業とのコラボにも積極的で、フットボールのLAラムズや大リーグのドジャースをイメージした限定ドーナツを販売したりもしています。

ワールドシリーズに輝いたドジャースをイメージしたブルーのドーナツも(ランディズドーナツのインスタグラムより)
ワールドシリーズに輝いたドジャースをイメージしたブルーのドーナツも(ランディズドーナツのインスタグラムより)

現在はサンタモニカなどLA近郊に10店舗以上を展開しており、ラスベガスやアリゾナ州などにも進出していますが、やはり本店が一番人気。週末などは早い時間帯に売り切れる商品も多いので、行かれる方は早めの時間帯に訪れるのがおすすめです。(米ロサンゼルスから千歳香奈子。ニッカンスポーツ・コム「ラララ西海岸」)