◆北海道に新球場エスコンフィールド
オッ! WBC優勝の幸せが舞い込んできた。コロナ禍からもようやく抜け出せそうだ。そしてサクラも開花。人々は旅へ旅へと心はずませる。
久々の北海道旅! それも新しい名所の誕生と聞いてワクワクが収まらず機上の人となった。目指すは北広島市。出来立ての北海道ボールパークFビレッジ。そして、その中核となる野球場「エスコンフィールド」。
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◆まずは支笏湖休暇村に宿泊
まだ残雪はあるものの、千歳の空は快晴。寒くもなくむしろ、少しだけ冷たい春風が心地良い。
1泊2日の行程。ボールパークの視察は翌日にして1日目は国立公園の支笏湖で温泉につかり宿泊することに。支笏湖は札幌からおよそ南に50キロ。湖面がきれいなブルーに輝く。支笏湖ブルーである。
今回は湖畔の「休暇村支笏湖」さんにお世話になることに。白樺の杜の中に気品ある佇まい。いかにも杜といずみの奥にある宿といった感じで好感触。
食堂の大きな窓ガラスの向こうにシジュウカラやゴジュウカラの飛び交う様子が見える。ここの温泉に入る前に、1カ所、有名な露天風呂がある丸駒温泉へ行ってみることにする。
休暇村とは湖をはさみ対岸にあたる。車で20分ほど。入浴だけの客にも対応してくれる。タオル代などは別で入浴料1000円。湖面とお風呂のお湯の高さが同じ。絶景の露天が自慢の風呂だ。入浴すれば何ともいえない解放感。湖の向こうに風不死岳の雄姿を拝む。
さて、休暇村に戻って夕食。すき焼、さしみ、ニシンに山菜・・、ごちそうが並ぶ。酒は北海道の地酒「国士無双」を頼んだ。グイ! とやれば、春の宵は気持ち良く更けるのであった。
◆北広島市の新名所だ!
2日目。前日に続き快晴。今回の旅のメインは北広島、そして北海道ボールパークFビレッジの訪問。
北広島市は人口6万弱。札幌と新千歳空港のほぼ中間に位置する。緑ゆたかな地形で、ゴルフ場が9つもある。が、今回、わかったのだが、観光の見どころも多く、ボールパークは別として新観光地として十分魅力的だ。
ひとつは札幌農学校の先生だったあのクラーク博士が「青年よ大志を懐(いだ)け」の名言を残したのが、この地であること。記念碑も建っている。
また、市内のエコミュージアムを訪ねると実物大のマンモスやカイギュウの巨大な骨のレプリカなどに出逢う。「アレ、アレ、ここは恐竜の町だった!」。
北広島市の上野正三市長(74)を取材仲間と一緒に表敬訪問することに-。
◆野球少年だった市長もわくわく
ここからは、一問一答。
-ボールパークの開場で、市長もわくわくされているのでは?
市長 個人的にも、僕は野球少年でしたし、野球好きですから、それは大変な楽しみです。特に建物の全容が出来上がってくるにつれ、そのスケールに期待感は膨らみましたね。いよいよです。
-北広島の知名度もあがる?
市長 ハイ、今までは〝通りすがりの街〟と言われてきました。『駅は見たことあるけど降りたことはない』とも。でも、ボールパークの開業はゴールではないんです。箱根駅伝に例えると開業までが往路、これからが復路。みんなが来てくれて最終的に良かったという結果にならなければ。
※市では年間300万人の来訪者を予測。新球場建設が正式決定した2018年から、開業10年となる33年までの15年間で4500億円の経済効果を見込んでいる。
◆球場内に「タワーイレブン ホテル」
さて、最後になってしまったが、今回の旅の目的の新球場エスコンフィールドをこの目で見ることに。
敷地面積5ヘクタール。収容人数が3万5000人。
日本初の開閉式屋根付き天然芝球場。南側には一面の広大なガラス壁が。そしてレフト、ライトには縦16メートル、横86メートルという世界最大級の大型ビジョンが。何ともドデカイ!
そして、この球場のランドマークタワーとして「タワー11」。イレブンというと、11階建ての建物を想像しそうだが、これは日本ハムに在籍した大谷選手、ダルビッシュ選手の背番号を記念して付けた名前だ。そして、その中には、日本初の球場内ホテル、また世界初の球場内温泉やサウナも。そして試合のない日やナイターの午前中などに球場内を見て回る有料ツアーも。
◆ファイターズガールが「スタジアムツアー」
案内してくれるのはファイターズガール。選手目線でエスコンFを味わえる楽しさ。1~2時間では味わいきれない新球場の魅力。
プロ野球が開幕し日本ハムの快進撃があれば「北海道! そして北広島市! もう、怖いものはない!」