【阪神】ドラ1伊原陵人「生命線」制球力の秘密は幼少期の“遊び”に?原点となる野球との出会い

  • 11月1日、NTT西日本対Honda NTT西日本先発の伊原

<陵(たか)みを目指して・連載1>

阪神は今秋ドラフトでNTT西日本の即戦力左腕、伊原陵人(たかと)投手(24=大商大)を1位指名しました。日刊スポーツでは伊原投手の幼少期からプロ入りまでの歩みを「陵(たか)みを目指して」と題し、連載でお届けします。第1回は「ピッチャー伊原」の原点となった幼少期、紆余(うよ)曲折の小学生時代を振り返ります。

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「陵」には丘や高い場所という意味がある。困難を乗り越え、どんな状況でも高みを目指してほしい。「志を高く持って、地に足をつけて自分の力で歩んでもらいたい」。そんな願いがこめられ、伊原陵人(たかと)は2000年(平12)8月7日、奈良・橿原市で誕生した。

野球との出会いは2歳の頃。自宅で紙を丸めてボールを手作りし、リビングの縁のあるテレビ台(テレビボード)を的に投げて遊んだことがきっかけだった。「縁に当たったらボール、入ったらストライクという感じでひたすら投げて遊んでました。(制球がいいのは)そのおかげかもしれないです」。伊原が投球の「生命線」と話す制球力の秘密は、幼少期の“遊び”にあったのかもしれない。

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