【バスケ】秋田ガディアガ 豪快なプレーで台湾、秋田、ブースターの心を熱くさせる
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B1秋田ノーザンハピネッツはここまで14試合を終え、7勝7敗で東地区4位につけている。
昨季はこのバイウイーク(試合のない週)前までに3勝11敗と、負けが先行していた。だが今季は勝率5割。積み上げた7勝の中でも、4勝目を挙げた10月23日の越谷戦が印象的だった。
第4クオーター(Q)終盤、1人の選手が決めたダンクシュートが頭から離れない。残り1分26秒、ガディアガ・モハマド・アルバシール(26)が繰り出した豪快なバックダンクだ。
第3Qを終えて、49-58とリードを許していた秋田だったが、このQに29得点の猛攻で逆転勝利。秋田優勢で流れる「FLY AGAIN」も2度流れ、会場のボルテージも最高潮。誰もが勝利を信じて疑わなかった。
ガディアガが、確信を事実に変えた。PF/Cヤニス・モラン(31)のスチールからボールを受け、くるっと体をひねってリングを揺らす。「もっとエナジーを出したかった、会場を、チームを沸かせたかった」。台湾からの新加入選手が、秋田を盛り上げようとプレーで魅了した。
バイウイークが明日30日に明け、秋田はホームで、滋賀レイクスを迎え撃つ。「台湾フィスティバル」と題した今節は、秋田はガディアガ、滋賀はPG游艾■(■は吉を二つ横に並べる)(22)と、先日のFIBAアジアカップ予選で、ともにチャイニーズ・タイペイ代表として戦った2人が激突。B1史上初の台湾人選手を擁する対決だ。
30日には、ガディアガを熱烈に応援する座席チケットの「阿巴西熱烈応援シート」が設けられる。クラブによると、購入されたチケットのうち4割が台湾の方の購入だという。台湾のT1リーグで2年連続のレギュラーシーズンMVP、アジアカップ予選でも2戦連続チーム最多得点を挙げたガディアガの注目度の高さを証明している。
台湾はもちろん、秋田を、そしてブースターの心を熱くさせる豪快なプレーが待ち遠しい。【浜本神威】