<テレビ朝日アナ 大西洋平(31)>
テレビ朝日アナ大西洋平 4月からスポーツニュース「スポーツサンデー」(日曜午前6時30分)のMCを務めています。MCを務めるのは、ほぼ初めてなんですが、リオ五輪の年ということで責任の重さを感じています。ブラジルには、サンバやサッカーで陽気なイメージがあります。視聴者と共に五輪を楽しみながら、頑張りたいと思います。
注目の種目は、やはり競泳。「世界水泳選手権」で競泳、シンクロ、水球の“水もの”3種目の実況を、ずっとやってきました。現在の日本競泳陣のレベルはかなり高い。メダルの数も期待できると思います。萩野公介選手(21)と瀬戸大也選手(22)の2人が、個人メドレーで金メダルを取れるかもしれません。「キング・オブ・スイム」と言って、競泳を極めた人が取るような金メダルを、日本人が取れるチャンスがある。歴史的な瞬間になると思います。
女子も100メートルバタフライの池江璃花子選手(15)や400メートルメドレーリレー酒井夏海選手(14)といった若い選手が出てきて、世界のトップを狙える。すごいレベルになってきました。
シンクロは、84年のロス五輪から続いたメダルを、前回のロンドン五輪で逃しました。井村雅代ヘッドコーチが3大会ぶりにヘッドコーチに復帰し、トップ争いに戻ってきました。メダルを取れるか、取れないかの、まさにギリギリのところ。本番の出来次第で、どうなるか分からない。だからこそ、熱も入ります。
男子水球は84年のロス五輪以来、32年ぶりに悲願の五輪出場権を獲得しました。前回のロンドン五輪は、最終予選が日本で行けると思われながら駄目でした。志水祐介主将(27)は、1度競技をやめて体育教師になり、またチャレンジして五輪出場をつかんだ。僕もうれしかったです。大本洋嗣監督が「出場する、どの国に勝っても金星だ」と言っていますが「ただ、どの国ともいい勝負が出来る」とも。期待したいですね。
4年後には東京五輪がある。自分の国で五輪が開催されて、スポーツ実況をやれる巡り合わせなんてありえない。そこで実況を任せられるように、日々頑張っていきたいと思います。
(2016年6月1日東京本社版掲載)
【注】年齢、記録などは本紙掲載時。