後悔している。20日に幕を閉じた北京五輪で結果を残せなかった。無論、ピンバッジ交換のことである。
今大会、海外勢のメダル級ピンをコンプリートすることができなかった。不動の1番人気であるテレビ東京さんのピカチュウこそ拝受できたものの、何度も書くが濃厚接触者認定された際の隔離で、最もピンが活発に出回る開幕直後に活動できなかった(最終的に閉幕まで30回すべて陰性)。
カーリング会場で組織委関係者に“軟禁”され、手放した主力級ピンの奪還も果たせなかった。だが、ロコ・ソラーレの取材パスを特別に譲り受けた。裏取引ではない。文化に感謝だ。
取材力の乏しさも痛感した。無論、ピン交換のことである。ビッグエア会場で見つけた「nikkansports.com」。何と、弊社と全く同じドメイン名である。断っておくと日刊スポーツは昨夏の東京大会に続き、今回もピンを制作していない。持っていたボランティアに尋ねてみたが「いつ誰にもらったか覚えていません」という。
韓国にも「日刊スポーツ」はあるが、ハングルに堪能な先輩に聞いても「イルガン」スポーツで「ニッカン」ではないという。検索しても、羽生結弦選手に殺到する各国メディアに聞いても「この社名は聞いたことがない」。むむむ。まさか、当社も模倣品が作られるまでに認知度が高まっ…なわけないか。調べ切れぬまま帰国の途につくことに意気消沈しつつ記者6人、カメラ4人の取材が完走したことの御礼を申し上げます。(おわり)【木下淳】