【日本ハム山崎福也&伏見寅威】球宴で怪投快打の「さち」に「とら」は…/連載95
6年ぶりのクライマックス・シリーズ(CS)進出、首位ソフトバンク追走へ、日本ハムが勝負の9月の戦いに挑んでます。酷暑の夏場に猛烈な追い上げを見せた選手たちの言葉―。試合前後のインタビューを中心に、順次ノーカット版で公開していきます。
山崎福也投手(31)は、伏見寅威捕手(34)と「さちとらバッテリー」を組んで勝利を積み重ねてきました。9失点したオールスター第2戦(エスコンフィールド)後、後半戦初登板となった7月31日のオリックス戦で7勝目をマーク。古巣に勝利した試合後、山崎投手は伏見捕手の打撃やオリックス紅林選手との約束について、伏見捕手はオールスター後に山崎投手にかけた言葉などを明かしてくれてます。絶妙なやりとりが続く2人のインタビューです。
プロ野球
◆山崎福也(やまさき・さちや)1992年(平4)9月9日生まれ、埼玉県出身。中学3年時に脳腫瘍の手術を北大病院で受け、生存率10%未満と言われながら回復。日大三3年春のセンバツで準優勝し、打者としては大会最多タイ13安打をマークした。明大では通算20勝。14年ドラフト1位でオリックス入団。23年はキャリアハイの11勝でリーグ3連覇に貢献し、シーズン終了後に国内FA権を行使して日本ハムへ移籍。23年までプロ通算176試合に登板し、39勝45敗、防御率3・85。父は元巨人、日本ハム捕手の章弘氏。188センチ、95キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は6000万円。
◆伏見寅威(ふしみ・とらい)1990(平2)5月12日、北海道・千歳市生まれ。江別小3年から投手、遊撃手で野球を始め、江別一中時代に所属した札幌白石シニアで捕手転向。東海大四(現東海大札幌)では3年春に全道制覇も甲子園出場なし。東海大では1年春から首都大学リーグに出場し、2年春に4番で首位打者とMVPを獲得し、大学日本代表にも選出。12年ドラフト3位でオリックス入団。19年には左アキレス腱(けん)断裂の大けがを負ったが、翌20年に復帰。22年はオリックスの26年ぶり日本一に貢献した。22年11月に日本ハムにFA移籍。23年までプロ通算507試合で打率2割3分1厘、19本塁打、110打点。182センチ、87キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億円。
■7月31日 〇日本ハム9―2オリックス(エスコンフィールド)
※山崎は6回5安打1失点で7勝目。伏見は4回1死二、三塁から右前へ2点適時打を放ち勝利に貢献
【ヒーローインタビュー】
◆山崎投手
――オールスター後、初マウンドでした
先週のオールスターでボコボコに9失点してしまったので、すごく不安な気持ちがあったんですけど、なんとかチームが勝つことができて良かったです
――2カ月ぶり7勝目
要所で自分らしい緩急つけられましたし、いいテンポで投げられたので、その点が勝ちにつながったのかと思います
――打線が9得点
毎試合、このぐらい打ってくれることを期待してます。
――明日から8月。2~4位が混戦です
プロ野球はこれから厳しいシーズンがまってますけど。なんとかファイターズ、チーム全員で勝っていこうと思ってます。熱いご声援、優しいご声援もお願いします。
【記者インタビュー】
――オールスターは気になっていた
正直、めちゃめちゃ気にしてましたよ。なんで。オールスターの1イニング目が良かったんで。その感覚っていうのはずっと体にはあったので。そこだけを意識して今日はやりましたね。
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