【西武増田達至】完全版!引退会見「家族の顔見て、明日も頑張ろうって」/連載122
今年も数多くのプロ野球選手が現役引退を決断しました。プロ通算194セーブを挙げた西武増田達至投手(36)は、9月28日に本拠地ベルーナドームでのロッテ戦で、引退試合を行いました。12年間の現役生活を語った記者会見をノーカット版でお届けします。
プロ野球
◆増田達至(ますだ・たつし)1988年(昭63)4月23日、兵庫県生まれ。柳学園―福井工大―NTT西日本を経て12年ドラフト1位で西武入団。1年目の13年からセットアッパー、16年以降は抑えとして活躍。15年最優秀中継ぎ投手、20年最多セーブ。19年9月11日ソフトバンク戦で通算100セーブ、22年8月10日、日本ハム戦で通算100ホールド達成。プロ通算560試合に登板し、31勝40敗、194セーブ、109ホールド、防御率3・03。180センチ、88キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2億4000万円。
――引退試合を迎える心境はいかがでしょうか
最後のユニホーム(姿)なので、楽しみたいという気持ちはあるんですけれども、まず今日緊張してるんで、まず今日しっかりと話せればなと思ってます。
――引退を決めたタイミングと理由は
今年に入って、毎年1年、1年勝負と思ってやってきたんですけど、今年に懸ける思いをキャンプからしっかりと自分の中でやってきたつもりでしたけど。
やっぱり結果が思うようについてこなくて、8月には引退のほうを決断しました。
――引退を最初に伝えた人っていうのはどなたになりますか
やっぱり家族ですね。
――ご家族の反応は
奥さんはもう本当にお疲れさん、お疲れさまっていう風に言っていただきましたし、子供たちにはちょっと寂しい気持ちでもう野球できなくなるっていう話をすると、泣きはしませんでしたけど、寂しい気持ちでいましたね。
――そんなリアクションを見てどうでしたか
もう少し子供たちにプレーする姿を見せてあげられればなー、とは思ってました。
――これまでの野球人生を振り返って、どのような野球人生でしたか。また、ライオンズでの12年間は増田選手にとってどのようなものでしたか
本当に12年間も現役生活を続けられると思っていませんでしたし、本当に家族に支えられて、チームメートに支えられ、ファンの皆さんの歓声がパワーにもなりましたし。
感謝がいっぱいありますけど、その自分の中でも本当に充実して引退することができるのかなと思ってます。
――一番印象に残ってるシーンはどの試合になりますか
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