【日本ハム清宮幸太郎】「すごい、つかんだ」覚醒の7・21ロッテ戦2発/連載118
日本ハムがパ・リーグ2位になり、6年ぶりのクライマックスシリーズ(CS)進出を果たしました。12日からのCSファーストステージ(エスコンフィールド)でロッテと対戦。8年ぶりの日本一を目指す戦いを前に、今シーズンを振り返るインタビューをお届けします。
新庄剛志監督(52)山崎福也投手(32)水谷瞬外野手(23)に続く第4弾は清宮幸太郎内野手(25)です。
プロ野球
◆清宮幸太郎(きよみや・こうたろう)1999年(平11)5月25日生まれ、東京都出身。早実初等部3年で野球を始め、東京北砂リトルで12年のリトルリーグ世界選手権で優勝。調布シニアでは一塁手。早実では1年春からレギュラー。甲子園には1年夏と3年春に出場。1年夏は2本塁打を放ち4強入りし、U18W杯に2度出場。高校通算最多の111本塁打は23年に花巻東の佐々木麟太郎に更新されるまで当時の最多記録。17年ドラフト1位で日本ハムに入団。18年5月2日楽天戦で1軍初出場し、同9日オリックス戦でプロ初本塁打を放った。1年目は7本塁打をマークし、高卒新人の本塁打数で59年の王貞治と並んで歴代9位。22年はオールスターに初選出され、第1戦で球宴36年ぶりのサヨナラ本塁打を放ち、MVPを獲得。同年は初の規定打席に到達。今季は88試合の出場で2割9分9厘、15本塁打、51打点。プロ通算64本塁打。184センチ、94キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸4400万円。父克幸氏は日本ラグビーフットボール協会の副会長。
――レギュラーシーズンについて、今季の自己評価は
最初(春季キャンプ直前に負った左足首の捻挫の影響で)全然力になれなかったので、その辺はすごく悔しいですけど。「後半、絶対に巻き返してやる」って、ずっと思いながらリハビリとか前半戦過ごしてたんで、そういう意味では少し後半戦は力になれたかなと思います。
――苦しんだ前半戦は、どう考えて過ごしていた
「ロングシーズン」ってことを言い聞かせていました。
――後半戦に活躍できたのは、どういう変化が自分の中では大きかったですか
体の変化と、あとはバッティングフォームの変化があったかなと思います。
――変化できた、きっかけは
今までたくさんトライ&エラーを繰り返してきて、その辺の自分に合う合わないみたいだったりだとかそういうものが、もう7年目なので、本当にいろいろわかってきているというか。
その中で、こうすればもっとうまくいくんじゃないかみたいなものが、より選びやすくなったんじゃないかなっていうことだったので、シーズン中でも思い切ってトライすることができているんじゃないかなと思います。
――レギュラーシーズンでも一番大事な夏の時期に活躍した。どういう気持ちを持ちながらプレーし、どういう充実感があったか
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