石桐コンビの秘密に迫る!虎の中継ぎエースはなぜ本塁打を打たれないのか/連載117
阪神桐敷拓馬投手(25)、石井大智投手(27)は今季、「被本塁打ゼロ」でレギュラーシーズンを完走しました。桐敷の70試合以上の登板で被本塁打ゼロは09年シュルツ(広島)、11年浅尾拓也(中日)に続く球界3人目の快挙。石井の50試合以上の登板での同記録は桐敷、21年スアレスに続き球団3人目と好記録となりました。「石桐コンビ」はなぜ本塁打を打たれないのか迫ります。
プロ野球
◆桐敷拓馬(きりしき・たくま)1999年(平11)6月20日生まれ、埼玉県鴻巣市出身。埼玉・本庄東高では甲子園出場なし。新潟医療福祉大4年秋の関甲新学生リーグ、平成国際大戦で同リーグ初の完全試合を達成。リーグ新の19三振も記録。21年ドラフト3位で阪神入団。23年5月26日の巨人戦でプロ初勝利。今季は自己最多70試合に登板し、3勝1敗40ホールド、防御率1・79。今季推定年俸3300万円。179センチ、94キロ。左投げ左打ち。
◆石井大智(いしい・だいち)1997年(平9)7月29日生まれ、秋田市出身。小3から野球を始める。秋田高専を経て、18年から四国IL・高知でプレー。20年ドラフト8位で阪神入団。21年3月26日ヤクルト戦で1軍デビュー。今季は自己最多56試合に登板し、4勝1敗1セーブ、30ホールド、防御率1・48。今季推定年俸4000万円。175センチ、80キロ。右投げ右打ち。
中継ぎ向きのメンタル
本塁打を打たれない。
これは、1点を争う緊迫した場面が主戦場の中継ぎ投手にとって大きな長所となる。
桐敷は12球団トップの70試合、石井は56試合に登板。
被本塁打ゼロでレギュラーシーズンを終えた。
安藤1軍投手コーチは「それが一番すごいこと」と感嘆。
「長打と先頭のフォアボールというのがリリーフにとって一番キツい。それがないっていうのは大したもんだよね」と最敬礼する。
本文残り65% (1180文字/1812文字)