【日本ハム伊藤大海】さぁ大一番ソフト戦先発 「愉しむ」前のルーティン/連載125

今季パ・リーグ最多勝&最高勝率の投手2冠に輝いた日本ハム伊藤大海投手(27)のインタビューです。クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージでは登板がありませんでしたが、8年ぶりの日本一に向けてソフトバンクとのCSファイナルステージから登場。野球を「愉しむ」と表現する思いや、パドレスのダルビッシュ有投手(38)から学んだマインドなど、たっぷりと語りました。

プロ野球

◆伊藤大海(いとう・ひろみ)1997年(平9)8月31日、北海道・鹿部町生まれ。駒大苫小牧2年春にセンバツ出場。駒大進学も1年秋に退学。17年、苫小牧駒大に再入学。2年春、4年秋にMVP。18、19年大学日本代表。20年ドラフト1位で日本ハム入団。21年3月31日西武戦でデビューし、初登板から23イニング連続奪三振の新人タイ記録。東京五輪では侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献した。21は球団15年ぶりの新人2桁勝利となる10勝9敗でパ・リーグ新人特別賞を受賞。今季は26試合の登板で14勝5敗、防御率2・65。プロ通算99試合で41勝33敗、防御率2・98。176センチ、82キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1億1000万円。

■「自分で投げた試合に勝つ喜びを感じられた」

――今季を振り返って

今年は開幕投手をやらせていただいて、まず勝ちで始められたシーズンだったので。そこでチームとして、今年はいけるという、そういう試合になったというのが開幕の第1戦。

そこからチームの好不調はありましたけど、最後までみんなで愉しんで戦い抜けたというシーズンだったかなと思います。

――残した数字について

僕自身ですか?

――そうですね

納得できる数字かどうかと言われたら、自分はそうではないですけど。勝ち星だったり最高勝率だったりっていうのはチームが勝てたという証拠だと思うので。そこはチームメートや監督、スタッフにしっかり感謝して受け取りたいと思っています。

――キャリアハイの14勝という数字については

素直にうれしい部分ではありますし、自分が投げた試合に勝つっていう、そういうところはすごくうれしいので。

自分で投げた試合に勝つ喜びを感じられたので、来年以降もそういうタイトルに毎回関わっていけるような、そんな投球をしたいなと思います。

――14勝5敗で最高勝率のタイトルも獲得。チームに貯金9をもたらしたことについて

防御率が防御率(2・65)なので。本当に野手のみんなが打ってくれたり、勝たせてくれたというところだと思うので。そこは感謝して、この後の戦いも、お願いしたいと思います。

――投手2冠は2015年の大谷翔平投手以来となった

今も本当にメジャーリーグで大活躍している先輩と同じタイトルを取れたのは、すごくうれしいですし、北海道日本ハムファイターズの選手として、プロ野球選手としてスタートラインに立てたかなと思います。

■「後半にかけてボールの握りを変えて真っすぐが強くなった」

――今季の印象に残っている試合は

開幕戦はもちろんですけど、9月(18日)のソフトバンク戦ですかね。

――その理由は

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