【楽天滝中瞭太】学生時代に真似していた同チーム先輩から今も学び続ける/連載150
社会人出身で5年目のシーズンを終えた、楽天滝中瞭太投手(29)のインタビューです。
今季は登板12試合のうち9戦でクオリティースタート(QS=6回以上、自責点3以下)を達成。シーズン序盤は出番が限られたものの、後半戦で奮起して4勝を挙げました。
少年時代に消防士に憧れた右腕は、自身初の規定投球回を来季の目標に掲げています。先発ローテーションの一角を担い、チームをけん引していきます。
プロ野球
◆滝中瞭太(たきなか・りょうた)1994年(平6)12月20日生まれ、滋賀県出身。高島、龍谷大、ホンダ鈴鹿を経て19年ドラフト6位で楽天に入団。公式戦初出場は20年9月19日ソフトバンク戦。今季は12試合に登板し4勝6敗、防御率4・16。180センチ、93キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2300万円。
―今季はQS率が高かった
初回に3失点しても、あとは6回まで0を並べれば一応、先発ピッチャーとしての仕事はできてますし、しのいで、しのいで3失点でなんとか粘りきってナイスピッチという場合もあったり、同じ6回3失点でも見え方は違います。
ただ、6イニング以上投げないことにはQSはつかないですし、なんとかイニングをたくさん投げたいという気持ちはあるので、QS率は大切にしています。
―練習中に岸投手と会話することが多い。身近にいて感じるすごさとは
僕レベルが語ることじゃないと思うんですけど、ひたすら野球に向き合ってるというか、真摯(しんし)ですよね。
チームに自分がどういう影響を与えてるかを岸さん自身も感じてますでしょうし、そういうのも含めた言葉であったり、行動であったりはかなり刺激をもらえますし、すごくいい見本だなと思ってます。
―持ち味はカーブ。岸投手を参考にしている部分は
学生のころに「岸さんのカーブいいな。かっこいいな」と遊びレベルで、ものまねしたのが始まりでした。
同じチームになって、すぐに「カーブって」と話を聞きに行ったことを覚えてます。今でも話しますし、理解はできるんですが、表現するのはなかなか難しくて…。誰が見ても特質的な球ですし、今はまだ追いつけてないですけど、参考にしたいなと常々思いますね。
―カーブを投げ始めたきっかけは
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