【契約更改2024全文・楽天早川隆久】J1神戸との「差は何だろう」/7000万円
楽天早川隆久投手(26)は、現状に満足することなく前進し続けます。
自身初の開幕投手を務めた24年は自己最多の11勝を挙げ、初の規定投球回にも到達。プロ5年目のシーズンに向けて「まだまだできる」と、さらなるレベルアップを目指します。
今オフはJ1ヴィッセル神戸が2連覇を決めた試合を観戦。リーグ優勝、日本一へ気持ちを新たにしました。昨年12月の契約更改交渉では、3700万円増の年俸7000万円(金額は推定)でサイン。契約更改後の一問一答です。
プロ野球
◆早川隆久(はやかわ・たかひさ)1998年(平10)7月6日生まれ、千葉県横芝光町出身。木更津総合では3度甲子園に出場し、3年春、夏に8強。早大では4年秋に主将としてリーグ優勝。20年ドラフト1位で楽天入団。21年3月28日の日本ハム戦で初登板初勝利。24年は25試合で11勝6敗、防御率2・54。通算成績は85試合で31勝29敗、防御率3・34。180センチ、76キロ。左投げ左打ち。
「初めて開幕投手…規定投球回も自信に」
―サインは
はい、しました。
―球団からの評価は
1年間、よく投げてもらったという言葉はいただいたので、来年以降もその言葉をいただけるように頑張ります。
―球団への要望は
いや、特にないです。
―開幕投手から始まったシーズンを振り返って
初めて開幕投手を務めさせてもらいましたし、2桁勝利もできて、規定投球回も到達できたのは自分の中で自信になりましたけど、今後、まだまだできると自負しているので、もっとレベルアップできればと思います。
―具体的に伸ばしたいところは
数字では見られない部分を、伸ばしていければと思います。
―例えば
打ちにくさもそうですし、そういうところを極めていけたらと思います。
左腕球団初「2桁勝利は率直にうれしい」
―左腕として球団初の2桁勝利
勝ち星に関しては本当に運もあると思うので、そういう面では運が良くて11勝できたのかなというところはありますけど、シンプルに球団初の2桁勝利は率直にうれしいです。
―飛躍の要因は
本当にけがなく、病気にもかからずに過ごせたところが一番良かったと思いますし、本当にたくさんの方々のサポートがあって今があるので、サポートしてくれた方々に感謝したいです。
―今季見えた課題は
オフシーズンに入っていろいろと振り返ったんですけど、9月に入ってうまく自分の投球ができる試合が圧倒的に少なくなってしまったんですけど。
その要因として気持ちに余裕が少しなくなったところがあって、その理由としてはCSファースト(進出)というところがある中で、勝たないといけないとフォーカスしすぎて、余裕がなくなったので。
来年以降はそういうところは余裕を持って前半戦から過ごしていければと思います。
エースの自覚「多分、芽生えることはない」
―後輩の古謝投手が「早川さんに追いつけるように」と発言していた
追いつけるだけでいいんですかね(笑い)。
追い越さないといけないと思うんですけど。個人的には。
それぐらいの気持ちじゃないと無理なのかなと自分の中では思いますけど、そういうふうに目標というか、自分を抜くぐらいの気持ちを持ってきてくれるのはうれしいので、自分もそれを負けじとはね返せるぐらいの技術量や練習量でやっていきたいと思っているので、引っ張っていくというよりは、自分は本当に練習量とかそういうところで若手に負けないぞというところだけ見せられればいいかなと思っているので、引っ張るというよりは自分がやることを全うして示していけたらと思います。
―エースとしての自覚は
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