【楽天小峯新陸】154キロ右腕、5年の現役生活「やっと終われる」
今季限りで現役引退した楽天の小峯新陸投手(23)は、アカデミーコーチとして第2の人生を歩みます。
鹿児島城西から19年育成ドラフト2位で入団。3年目の22年開幕前に支配下登録を勝ち取るも、その後は右肩痛に悩まされました。23年オフに戦力外通告を受け、育成契約に逆戻り。24年オフに2度目の戦力外となり、5年の現役生活にピリオドを打ちました。
最速154キロ右腕は、この1月からアカデミーコーチに転身。子どもたちに寄り添いながら指導していきます。
プロ野球
◆小峯新陸(こみね・しんり)2001年(平13)12月1日生まれ、鹿児島県出身。19年育成ドラフト2位で楽天入団。22年3月に支配下登録され、同年3月25日ロッテ戦で公式戦初出場。23年オフに戦力外通告を受けて育成再契約。24年はイースタン・リーグ2試合に登板。同年オフに2度目の戦力外となり現役引退。通算成績は6試合に登板し0勝0敗、防御率6・00。189センチ、90キロ。右投げ左打ち。
もう右肩の痛みと闘わなくて済む
2度目の戦力外通告を受けた悔しさよりも、右肩の痛みと闘わなくて済む安堵(あんど)感が勝った。
現役生活に終止符を打った小峯さんは「自分の中で体の限界を感じていて、1年間なんとか頑張ってきました。クビって言われた瞬間は、もうやっと終われるという気持ちが大きかったです」。
昨年11月の12球団合同トライアウトは不参加。自身の心の中には現役続行という選択肢はなかった。
歯止めをかけられなかった後悔がある。
支配下2年目の後悔「無理を…」
支配下2年目だった23年2月の1軍春季キャンプ。アピールに燃えていたが、阪神との練習試合で右肩が悲鳴を上げた。
「痛みで肩が上がらない状態で投げてしまいました。活躍したい、1軍に残りたいという気持ちが、どうしても先走って無理をしてしまって」
しばらく様子を見たが、状態が上向かずに手術。
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