【哀川翔のカブトム史〈上〉】自己流の飼育法 全ては「ビニール袋事件」から始まった

その他エンタメ

夏休み、捕虫網、クヌギの木…といえば、そうカブトムシ! 芸能界でカブトムシの第一人者として知られる俳優哀川翔(61)にアニキ流「カブトムシ飼育法」をじっくり聞いてきた。いまや年間約5000匹を成虫にしているカブトムシマスターのアニキだけど、幼虫から成虫にさせることができたのは20年前のある偶然の出来事だった。

   ◆   ◆   ◆

アニキが本格的にカブトムシを飼育するようになったのは日本と韓国がサッカーW杯の主催地となった2002年。ちょうど20年前のことだ。

アニキ ゴールデンウイーク(GW)明けぐらい。41歳のときだね。故郷・鹿児島の古くからの温泉地を訪ねた。山の中をピクニックやバーベキューができるような、アウトドア好きにはたまらんスポットだな。

当時を思い起こすアニキは少年のようなキラキラした瞳で語った。古い温泉地はその2年後の2004年、「天空の森」というホテルを中心としたレジャー施設になる場所だった。

アニキ 山を切り開いている途中だったから大木があって、大量のおがくずが放置されていた。一緒にいた友だちに「こういうところにさ、カブトムシの幼虫がいるんだよ」とかいいながら、そのおがくずの山を軽く蹴った。もう、びっくり。ゴロンとしたカブトムシの幼虫が次から次に出てきたんだ。