【住吉りをんの言葉】「やっとゼロに…」3年連続フランス杯で感じた変化/現地限定
【アンジェ=松本愛香通信員】フランス杯で3年連続の表彰台となる3位に入った住吉りをん(21=オリエンタルバイオ/明治大)がフリーから一夜明け、今の課題と4回転トーループへの思いなどを語りました。
昨季までは練習での成果を競技会で発揮できないもどかしさも感じましたが、今季は冷静に臨むことができています。2年前からの成長やアンジェでの過ごし方など、現地取材メディア限定のやりとりを「住吉りをんの言葉」として、お届けします。
フィギュア
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第3戦フランス杯>◇11月3日◇フランス・アンジェ
土地も試合も楽しむ
フリーから一夜明け
―合計点は自己ベストでした。その要因は何だと思いますか
現状としてはできることを精いっぱいやったと思います。納得の結果と演技ではあるんですけど、これからやるべきことがすごくたくさんあると分かった試合でした。
―最も課題に感じた点は何ですか
今までの自分と比べたら、もう段違いなくらいしっかりと集中していて、試合へのメンタルの持っていき方もすごく良くなったなとは思います。前みたいに浮き足立って、しっかり滑れていなくて、ジャンプもあわあわ考えすぎている間に跳んでしまうことが今回は全くなくなってはいて。ただ、やっぱりアンバー(・グレン)だったり、(樋口)新葉ちゃんだったり、他の選手を見ていても、まだ最後まで集中して、やりきるところが足りないと思っています。そこはもう少し頑張らなきゃいけない課題なのかなと思います。
―それは難しい課題に思いますが、どう克服していきますか
難しいと思います。「スタートラインに立った」と言ったらあれですけど、今までは練習を競技会で出せないというマイナスにいたところから、やっとゼロに立てて、練習通りを出せるようになっていて。その上で、練習以上というか、練習の中のベストを出すとなった時に、練習の中でもたまにあるミスが起こるのは仕方ないとするのではなく、あと何をしなきゃいけないかを考えないといけない。これからメンタルの先生や岡島先生などと話し合うのが必要かなって思います。
―次戦以降へはどのように臨んでいきたいですか
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