【井上尚弥の言葉】「とてつもない試合」34年ぶり東京D「死を覚悟」ネリと決戦
プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者の井上尚弥(31=大橋)が6日夜、東京ドームで元世界2階級制覇王者で現WBC世界同級1位ルイス・ネリ(29=メキシコ)との防衛戦に臨む。前々日4日に横浜市内のホテルで両者そろって記者会見。写真撮影後には右手でガッチリと握手をかわした。前日5日の計量では、リミットよりも500グラム少ない54・8キロでパスしたネリに対し、自身は100グラム少ない55・2キロでクリア。20秒間のフェースオフ(にらみ合い)で火花を散らした。決戦に向けた井上尚の心境を【言葉】で振り返る。
ボクシング
〈プロボクシング:4団体統一スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦〉◇6日◇東京ドーム
24.5.4~前々日会見
―フィジカル、メンタルの状況は
井上 いよいよ、この日が来た。ネリもすごく良い状態で仕上がっていると聞いている。明後日はとてつもない試合ができると確信している。
ネリ メンタル面では、この試合が決まってから充実した日々だった。メンタル面はできている。練習はパーフェクトにやってきた。体重はリミットの中にあり問題ない。練習は成功している。
―どのような試合をしたいか
井上 ドームでのメインイベントになる。エキサイティングした試合で、KOで勝つ姿を見ていただきたい。
ネリ メキシカンボクサーとして優勝を見せたい。死を覚悟して戦いに挑む。勝利を確信している。KOで必ず勝ちます。
―相手の顔を見ての印象は
井上 事前に体重が仕上がっているのは聞いていて、安心している。改めて見て、良い状態で仕上がっていると思う。気を引き締めての会見になった。
ネリ とてもいい選手。長年、この試合を待っていた。誰と戦うか、井上選手のことをよく分かっている。100%素晴らしい試合をしたい。
―東京ドームでネリを相手にする難しさは
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