【プロテスト合格への道〈6〉】古江&安田の先輩・森田就子と「さらば」が好きな花田華梨
今秋10月29日から11月1日までの4日間、JLPGAの最終テストが、茨城・大洗ゴルフ倶楽部で行われる。プロテスト合格への道としては、避けては通れないのが同コース。その会場で予行演習とばかりにワンデーながら大会が実施された。出場した2選手に話を聞くと、符号する点がチラホラと散見した。
ゴルフ
世間は広いようで、思いのほか狭い。思いがけないところに、知人やつながりのある人がいる。
ましてや、今秋のプロテスト合格。同じ目標を設定、同じ夢を追う女子ゴルファーたちには、そんな現象がつきものなのかもしれない。
藤井かすみステップジャンプツアー2024 大洗チャレンジカップSupported by PEARLY GATESが6月7日、茨城・大洗ゴルフ倶楽部で行われた。
同コースは今秋のプロテストの大トリ、最終テストの会場。主催のJGDAによると、キャンセル待ちも出る応募があり、定員通りの120人が参加した。
前日の6日には、プロアマ・マッチプレーの大会を実施。選手にとってはコースの下見にもなる機会となった。
そのマッチプレーに参加した、森田就子と花田華梨の2選手に話を聞いた。
◆森田就子(もりた・しゅうこ)1999年11月4日生まれ、兵庫県出身の24歳。父の影響で3歳でゴルフを始める。滝川二-関西学院大卒。得意クラブは6番アイアン。滝川二3年の2017年、全国高校ゴルフ選手権、女子団体の部にキャプテンとして臨み、初優勝。2年生には古江彩佳、安田祐香がいた。身長160センチ。
◆花田華梨(はなだ・かりん)2003年12月19日生まれ、大阪府出身の20歳。小学校上級生の影響で8歳でゴルフを始める。ルネサンス高校卒。得意クラブはパター。2018年PGM世界ジュニアゴルフ選手権日本代表選抜大会優勝。2020年エリエールレディスオープンに出場し33位タイでベストアマチュア賞。身長162センチ。
タオル握りしめて大号泣
花田は、OUTスタート11組中5番目の組だった。ホールアウトの段階ではトップ。「でもまだ、後ろにもっといい人がいると思うんですけど」と謙遜しつつ、「でも、後半頑張りました。後半5アンダーです」と笑みが弾けた。
名門・大洗ゴルフ倶楽部が「プロテスト合格を目指す彼女たちのために」と、丹精込めたコースコンディション。
「触っただけなのに、すーっていっちゃう。止まらない」
早いグリーンに、多くのゲストが悲鳴をあげた。花田も、そうだった。
花田 はい。すごい繊細に、慎重にいかないといけませんでした。
そう言いながら、難コースをハーフだけで5アンダー。しかも、最終テストの予行演習だ。結果は堂々の3位。これって吉兆?
花田 ペアの方とすごくかみ合って。ありがとうございます。いや、でも今日はペアだったので、やっぱり1人は安全にいって1人は狙ってみたいな。そういう戦略でした。
その知見を得たことが収穫となるはずだ。
森田はマッチプレーの間、青い日傘をさしてリラックスした表情。
青い傘には「DeNA」の文字が…。大の横浜DeNAベイスターズファンだった。
本文残り72% (3413文字/4740文字)