【ブルーペナント〈7〉】藤田譲瑠チマ 小3の転機「あいつに勝てば日本一になれる」
「ブルーペナント」。
その存在を知っている人はどれほどいるでしょうか。
サッカー日本代表選手が初めて国際Aマッチに出場した際に、「育成年代に特にお世話になった指導者を申告」し、記念となるペナントを作成して贈るものです。
日本サッカー協会(JFA)が「育成年代の指導者への敬意として」行っている日本代表・育成指導者表彰制度。
この「ブルーペナント」を送られた指導者を追うことで、日本代表選手の源流をたどっていきます。
4人目となる今回は、MF藤田譲瑠チマ(22=シントトロイデン)です。
サッカー
◆藤田譲瑠(ふじた・じょえる)チマ2002年(平14)2月16日、東京都町田市生まれ。ナイジェリア出身の父と日本人の母を持つ。東京Vの下部組織で育って20年にトップ昇格。J2徳島、横浜を経て昨夏シントトロイデンへ移籍した。22年の東アジアE-1選手権でA代表に初選出された。175センチ、76キロ。
森保監督からも大きな期待
今夏のパリオリンピック(五輪)でU-23(23歳以下)日本代表の主将を務めたMF藤田譲瑠チマ。
10月のワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選メンバーに選出された。
代表招集は、22年7月の東アジアE-1選手権以来約2年ぶりだった。当時は国内組中心メンバーで構成されていたが、今回は初めて海外組も多く含まれる代表に選ばれた。
出場こそなかったが、11月シリーズにも継続して呼ばれており、森保一監督からも大きな期待を向けられている。
そんな藤田の原点は、東京・町田市の金井スポーツ広場にある。
小学時代コーチ市川雄太氏「天才。負けず嫌い」
小学時代を過ごした町田大蔵FCで指導した市川雄太コーチは藤田の幼少期をこう振り返る。
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