長谷部誠や内田篤人を指導するなど日本人にもなじみの深い、“鬼軍曹”ことフェリックス・マガト氏が古巣への思いを語った。
マガト氏は現役最盛期の10年間をハンブルガーSVで過ごし、チャンピオンズカップ優勝や3度のブンデスリーガ制覇など、同クラブの輝かしい歴史に貢献。しかし「ブンデスリーガ創設から1部に在籍し続ける唯一のクラブ」が代名詞だったハンブルガーSVも、2017-18年シーズンに史上初の降格が決まり、今季も4位で昇格を逃したため、来季も2部で暮らすことが決定している。
大衆紙「ビルト」とのインタビューで、そんな古巣について聞かれたマガト氏は「ハンブルガーSVは2年連続で(1部復帰という)目標を達成できなかった。(昇格を争うクラブとの)直接対決に勝利していれば、悪いシーズンを良いシーズンに変えることも可能だったはず。そして、これが監督のせいではないことは、なによりも明らか。近年、何度も監督をクビにしてきたが、それはこのクラブの本来の姿ではない」と答えた。
また「マルセル・ヤンセン会長とヨナス・ボルト取締役の仕事を信じているか? ハンブルガーSVはもう2度と1部へ戻れない、といった心配を抱いているか?」というビルト紙の問いかけには「今シーズンを見る限り、全幅の信頼を置いてクラブの将来を考えることは難しい。ただし、もう2度と1部へ戻れない、とは思わない。首脳陣が変わっても、うまく乗り越えられるだろう。近いうちに1部へ復帰することは無理かもしれない。しかしハンブルガーSVは必ず昇格できると、私は信じている」とコメントした。