おはようございます! 3月31日、火曜日の朝、せれにゃん塾最後の講義です。塾長の私、青木瀬令奈とともに、ゴルフの楽しさをもう1度、おさらいしましょう。今週は「せれにゃん塾総ざらい」。今までやってきたことをもとに、皆さんとゴルフの楽しさを再確認します。

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1年前の連載第1回で、せれにゃん塾理念をお話ししました。皆さん覚えていますか? 簡単にまとめると、量より質。やたらに球数を打てばいいというのではなく、効率よく上達すること。ラウンド中にミスをしてもあわてず騒がず、リカバリーしてその後もプレーするための準備。そして応用力を身につけること。そんな理念を掲げています。その旗印のもとに、さまざまなテーマで皆さんと一緒にゴルフに接してきました。ドライバー、アイアン、パターと、クラブによるレッスン。アプローチも含めた状況次第の打ち方、考え方。ヘッドスピード以上に重要な、ミート率の話も、たびたび出てきたかと思います。どんなにいい球を打っていても、これがうまくいかないとスコアにならないコースマネジメントについても、繰り返しお話ししたはずです。ゴルフは、耳と耳の間(頭)でするターゲットスポーツ。考え方次第では、どんどん上達するからです。

1年間、どうもありがとうございました
1年間、どうもありがとうございました

個々のレッスンについては、気になるところや自分にぴったりのものがあれば、繰り返し、読んでみてください。実は、1年間、塾長としてやってくる中で、うれしかったことがあります。それは、トーナメント会場でファンの方にサインをしているときに「いつも読んでるよ」と言っていただいたこと。それから、直接のこともあれば、インスタのDM(ダイレクトメッセージ)などで「せれにゃん塾を読んでベストスコアを更新した」とか「バンカーから面白いくらい出せるようになった」などというご報告を頂くことです。

そう。読んでみて、そのまま試してもらえれば、効果があるのが、せれにゃん塾なのです。こんな風に皆さんのゴルファーとしての成長を見守ることができることを、塾長としてすごくうれしく思っています。

人間は忘れる生き物です。1度、覚えたことでも忘れてしまうのはよくあること。でも、何度も覚えたことを振り返り、見直しながら繰り返すことで、思い出したり、忘れなくなったりして身につけることはできるはずです。こうしてレベルアップしていくと、いつの間にかスコアが良くなっていくものです。せれにゃん塾を、そんな風に活用していただければ、塾長冥利(みょうり)に尽きます。せれにゃん塾は最終回ですが、皆さんとまた会える日を楽しみにしています。上達のご報告があればもっとうれしいです。ツアーにもぜひ、足を運んでプレーを見に来てください。1年間、どうもありがとうございました。

◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、群馬県前橋市出身。実家は音楽教室で、瀬玲奈は「セレナーデ(小夜曲)」から名付けられた。ゴルフ好きの父について7歳でクラブを握る。小技が抜群で、2006年日刊アマ全日本女子に史上最年少の13歳で優勝。11年にプロ転向。17年ヨネックスレディースで初優勝。19年賞金ランキング35位。三和シヤッター工業所属。身長153センチ。

取材・構成 遠藤淳子(清流舎)

撮影    浅見桂子 

協力    葛城GC(静岡・袋井市)