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第11回ドラマグランプリ 主演男優賞

赤西仁「ホントかよという感じ」

 2007年度(07年4月~08年3月)に放送されたドラマから優秀作品、優秀俳優を選ぶ「第11回日刊スポーツ・ドラマグランプリ」の各賞受賞者をきょうから発表します。トップバッターの主演男優賞は日本テレビ系「有閑倶楽部」のKAT-TUN赤西仁(23)が受賞した。半年間、米国留学で活動休止し、復帰後初めてのドラマ出演。主演の自覚よりも役柄同様、チームワークに徹した。

 06年10月から07年4月までロスへ留学。2年4カ月ぶりの連続ドラマで、初めて単独主演した。「主演を深く考えなかった。自覚もしてなかった」。だからぶっちぎりの1位も「ホントかよ、という感じ。みんなが楽しんでくれればいいなと思ってやってたから」と、実感がわかない様子だ。

 劇中で有閑倶楽部のメンバーに「オレたち、仲間じゃん」とつぶやくシーンがある。セリフだけではなかった。共演者同士で食事に行ったり、撮影中も率先して話しかけた。「6人のコミュニケーションが大事。普段しゃべるところから画面に出てしまう。ちゃんと(いい雰囲気が)出たと思います。そうでなければ、微妙な間は出なかったと思う」。

 仲間の大切さがテーマだった。「家族や友達に支えられていると思います」と自分を重ね合わせた。1人暮らしのロスでは、応援してくれる存在のありがたさを再認識した。「半年間なんで。でもやっぱり寂しいとは思いましたけど。メールや電話で仲間を実感しましたね」と振り返る。

 逆に所属するKAT―TUNには「仲間」と簡単にくくれないほどの深い思いがある。「それぞれ個人が好きなことをやっていて、ジャニーさん(ジャニーズ事務所社長のジャニー喜多川氏)がまとめる。みんなで一緒にというのは、逆にKAT―TUNじゃない気がする」。

 出演したいのは「スケール的には映画クラスの作品」。今、米ドラマ「ヒーローズ」にハマっている。映画館にも出掛ける。最近見たのは「アメリカン・ギャングスター」。好んで行くのもスケールが大きい作品らしい。ハリウッド進出について問うと「行きたいです、いつか。出られれば宝になる。規模が違うじゃないですか。この中からどう見えるのかなと思って」。

 ロス留学で変わったことは「具体的にはないです。僕的にはまったくブレはないですね」ときっぱり。「割と自分の感性を信じていますね。悩むことはありますよ。グリーンティーとウーロン茶、どっちにしようとか(笑い)。メニューとか小さいことで悩みます」。人間味あふれる感性の人である。【近藤由美子】

 ◆プロフィル  赤西仁(あかにし・じん)1984年(昭59)7月4日、東京都生まれ。98年にジャニーズ事務所入り。01年に亀梨和也、田口淳之介、田中聖、上田竜也、中丸雄一とKAT-TUNを結成。06年3月に「REAL FACE」でCDデビュー。05年日本テレビ系ドラマ「ごくせん」「anego」などに出演。178センチ。血液型O。

 ◆選考経過  赤西は2位「プロポーズ大作戦」の山下智久に1500点以上の大差をつけて圧勝した。原作は80年代から連載が始まった人気コミック。赤西人気はもちろんだが、原作の人気も高い支持の要因のようだ。世代別に見ると、50代以外はすべて1位と幅広く支持を集めた。20~30代では2位とダブルスコアに近かった。男女別に見ると、女性の大きな支持を獲得している。

 ◆対象作品  「有閑倶楽部」 「有閑倶楽部」 日本テレビ系で昨年10月~12月まで放送。累計2500万部以上を売り上げた一条ゆかり氏の同名人気コミックが原作。超セレブ名門高校を舞台に、大病院の息子、プレーボーイのスウェーデン大使の息子、運動神経抜群の財閥の娘、男嫌いの茶道家元の娘など、個性あふれる生徒会メンバーの6人が、さまざまな事件を解決するコメディー。赤西は警視総監の息子で、バイク好きのヤンチャ生徒、松竹梅魅録(しょうちくばい・みろく)を演じた。

主演男優賞 投票結果

俳優名 作品名 得点 男性 女性 10代 20代 30代 40代 50代 60代
(1) 赤西仁 有閑倶楽部 4563 228 4335 603 2324 835 663 116 22
(2) 山下智久 プロポーズ大作戦 2812 241 2571 494 1227 494 482 97 18
(3) 玉木宏 鹿男あをによし 1286 338 948 241 358 367 263 50 7
(4) 堂本光一 スシ王子! 1120 39 1081 86 271 252 318 176 17
(5) 松本潤 バンビーノ! 1097 71 1026 154 338 276 255 65 9
(6) 松山ケンイチ セクシーボイスアンドロボ 924 101 823 239 320 234 109 19 3
(7) 岡田准一 SP 862 185 677 112 288 265 143 54 0
(8) 二宮和也 山田太郎ものがたり 855 60 795 275 374 116 72 17 1
(9) 福山雅治 ガリレオ 679 223 456 95 181 222 135 39 7
(10) 小栗旬 花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス 643 86 557 110 173 198 142 16 4
(11) 香取慎吾 薔薇のない花屋 575 115 460 85 201 137 104 44 4
(12) 舘ひろし パパとムスメの7日間 393 119 274 43 135 121 77 16 1
(13) 稲垣吾郎 佐々木夫妻の仁義なき戦い 372 49 323 9 74 127 127 28 7
(14) 小栗旬 貧乏男子ボンビーメン 308 33 275 44 72 90 88 13 1
(15) 小日向文世 あしたの、喜多善男 303 93 210 23 93 95 66 19 7
(16) 長瀬智也 歌姫 285 73 212 8 61 86 81 45 4
(17) 坂口憲二 医龍Team Medical Dragon2 248 99 149 32 84 84 42 4 2
(18) オダギリジョー 帰ってきた時効警察 197 59 138 18 74 62 29 10 4
(19) 田中聖 特急田中3号 64 12 52 15 28 12 5 4 0
(20) 陣内孝則 菊次郎とさき3 41 18 23 2 9 13 11 5 1

【注】テレビ局のN=NHK、日=日本テレビ系、T=TBS系、フ=フジテレビ系、朝=テレビ朝日系

各賞の詳細





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