★27日、国民民主党代表・玉木雄一郎は国会内で連合会長・芳野友子らと会談し、不倫問題について「私のプライベートな問題で期待をいただいた多くの皆さんに多大な迷惑と心配をおかけした。信頼を裏切る結果となったことに心からおわびしたい」と頭を下げた。玉木の不倫騒動は選挙後発覚したが、19日の会見では「妻は許してくれた。厳しい中でも私を支えてくれている」と述べた。立憲民主党も大きく勝ったのに全部国民民主党に持って行かれた。同党議員は「国民民主が与党入りするなら批判もできるが、野党にいるので批判もできない。それが歯がゆさを増す」という。
★「手取りを増やす」をキャッチフレーズに選挙前の7議席から28議席と4倍とし、小選挙区では11人、比例では21年の衆院選の259万票から2・4倍増の617万票を獲得。17人の議席を得た。そこには玉木の絶え間なく打ち続けるXなどでの発信力がものをいった。野党議員が皮肉交じりに言う。「会食中だろうが机の下でカチャカチャやり続けている。否定したいがそれで600万票取れるなら選挙としては正解なのかもしれない」。別の議員は「彼は自分に酔うところがある。芸能人の不倫騒動なら妻が許しているのなら他人がとやかく言うことではないで収まるかもしれないが、公党の党首で今、政権に最も影響力のある野党党首だ。総理になりたいと公言してはばからない玉木の公人としての責任は大きく、芸能人のそれとは違うのではないか。あえて言えば、選挙前に発覚していたらこれほどの議席を獲得出来ただろうか」。
★その上で国民民主が主導する減税策「年収103万円の壁」の引き上げに関しても、自公国の政策として俎上(そじょう)に上ったものの、自民党と財務省の壁はもっと厚い。「ガソリンの値段を下げるトリガー法の時も2度チャレンジして自民党に袖にされている。今回もしくじったら国民民主と玉木ら執行部の責任問題になる。党の運びが悪いのか、自民党は最初から本気でないかだ」(国民民主党関係者)。どうする玉木。(K)※敬称略