【日本ハム】投打で期待のドラ1柴田獅子、波乱の入寮劇には続きがあった「不安でした」
投打で期待される日本ハムのドラフト1位柴田獅子(れお)投手(18=福岡大大濠)が8日、千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレ初日を「ワケあり」の投手一本で終えた。最速149キロ右腕は約20メートルの軽いキャッチボールなどを消化。打撃練習も予定したが、柴田がバットを持つことはなかった。高校通算19本塁打の逸材は寂しげに「バットがなかったので。届いてなかったです…」とこぼした。
ドタバタ劇は続いていた。6日に地元福岡から入寮。羽田空港から電車移動の予定も、空港内を30分さまよい、タクシーでそのまま勇翔寮へ飛び込んだ。一段落かと思いきや、同日にメーカーから届くはずのバットなどが未着。「不安でした。グローブとかは全部届いたんですけど、(打撃用)手袋とかもなくて…」と、何らかの手違いがあった模様だが、「バットが届かなかったら、ピッチャーできるので」と、野球少年のように目を輝かせた。
暑がりだという未完の大器は「迷いなくいきました」と、真冬にまさかの半袖。まず投手としてのメニューが優先となるが、徐々に打撃も取りかかる。練習終了間際にバットも無事“入寮”。「まずはケガをしないように」と、柴田がじっくり大成する。【黒須亮】