【ソフトバンク】大関友久昨年から20キロ減「自分に負けない」スレンダーボディーでローテ確定へ
ソフトバンク大関友久投手(27)が、引き締まった筋肉ボディーで先発ローテを確定させる。今季13勝&160イニング登板を目標に掲げているサウスポーは福岡で自主トレ中。昨年はビルドアップを目標に体重103キロで自主トレに臨んだが、今年は20キロ減の体重83キロでスタート。筋肉量は昨年と4キロほどしか変わらず「筋肉量を3キロほど上げていきたい」と意欲的だ。投球の土台となる下半身強化のために400メートル走などランメニューも増加。宮崎キャンプでも徹底した走り込みを行うつもりだ。
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大関が引き締まったボディーで6年目のシーズンに勝負をかける。ちょうど1年前。増量を目指し、体重は103キロあった。今は20キロ減の83キロ。スレンダーな体は動きも機敏だ。どちらかといえば苦手だったランニングメニュー。福岡・筑後市のファーム施設に姿を見せるとサブグラウンドを疾走した。「現役を長くやるにはやっぱり走ることは必要不可欠。自分に負けないというか、メンタルを鍛えるためにもいい」。昨年から20キロ減で挑む自主トレ。増量を目指した昨年から方向転換。400メートル走などのランメニューを多く取り入れ、筋肉量にプラスして持久力、心肺機能を強化。キレのある体を作り上げていくつもりだ。
今季の目標に掲げた数字は13勝&160イニング登板。もちろん、シーズンを通して先発ローテを守り抜くのは最低限の条件。「(昨年は)悩みながら投げていたわけじゃないですけど、スピードが出ていなかった部分とか、本来ならもっと直球で押していける投球をしたいなと思っていた。そこの歯がゆさみたいなのは思っていた。今年は改善できたらと思っています」。増量に比例して筋肉量も増すと考えて臨んだ昨季だったが、思ったほどの効果はなかった。むしろ、体重20キロ減の現在でも筋肉量は昨年に比べ4キロほどしか変わらない。「あと2、3キロ筋肉量を増やしていけば。体重もキャンプで87キロくらいまで上げられれば」と目標数字を掲げた。
昨シーズンは自己最多の8勝をマークした先発左腕だが、今季はローテ入りを確約されたわけではない。昨年暮れは5500万円から大幅増となる年俸9000万円(金額は推定)で契約更改。育成選手としてプロ入りし「1億円プレーヤー」も大きく視野に入った。
元日は福岡市郊外の立花山に登り、人生で初めて初日の出を拝んだ。「めちゃくちゃきれいでした。いい1年のスタートだなという感じがしたので…」。次の言葉はのみ込んだが、精悍(せいかん)な顔に自信をみなぎらせた。【佐竹英治】