福井・小浜湾 良型マアジ大チャンス! 竿頭68匹!! 23~28センチ船中317匹

<乗合船FISHING>

若狭のマアジは今がビッグチャンス! 福井・若狭本郷の「はやし渡船」(日刊銀鱗倶楽部加盟店)で12日、小浜湾内の漁礁周りで午前5時半からサビキ釣りを開始した。23~28センチの良型がサオをしならせ、5時間ほどで竿頭は68匹ゲット。船中8人で計317匹を釣り上げた。

3連掛けを決めた竿頭の匿名希望さん
3連掛けを決めた竿頭の匿名希望さん

「ようやく型のいいのが釣れだしました。今年は猛暑が長かったせいで、シーズンが1カ月ほど遅れています」と林和正船長。異常気象は、魚たちと、それを追い求める釣り人たちを翻弄(ほんろう)する。

この日の出船は午前5時。まだ真っ暗だ。澄み切った漆黒の空に、星がまたたく。北斗七星やオリオン座がはっきり見えた。こんな美しい星空を見たの、何年ぶりだろうか。

まだ暗い中、出船。午前5時半頃、漁礁周りのポイント(水深10~13メートル)に到着する。船長の合図でサビキ仕掛けを投入すると、周囲のサオが曲がりだす。しばらくして、右舷先端に陣取った記者のサオにも「ドドン!」といったアタリが来た。引き上げると20センチを超えるマアジだった。

釣り始めの暗いうちは水深5メートルあたりのタナを主に狙ったが、船長によると、日が昇ると底の方で食うようになるという。

ときおり連掛けも見られた。記者の隣でコンスタントにマアジを釣り続けていた匿名希望さん。午前6時過ぎには3連掛けも。アミエビをさっと握って、素早くロケットかごに詰めていく。とにかく手返しが速い。「サオは1・8メートル。サビキ針は9、10号」と匿名氏。マアジのサイズに対してはやや小さいためか、かかってもバレることが多い。「でも、針を大きくすると、その分ハリスも太くなり、食いそのものが悪くなる」という。難しい判断だ。

めまぐるしく食いダナが変わる。中層だったり、底だったり。匿名氏は「アタリがなければ、すぐに違うタナを探る」。臨機応変な釣り方で23~26センチを68匹釣り上げ、この日の竿頭となった。

最長寸28センチを仕留めたのは、左舷前方の梶原光晴さん(堺市)「いいサイズばかりで、引きの強さを楽しめた」と満足顔だった。その隣でサオを出していたのは石丸桂司さん。梶原さんを「師匠」と仰ぐ石丸さんは、2人で年1回ほどのペースで若狭へマアジ釣りに来ているという。この日、梶原さんは38匹、石丸さんは37匹を釣り上げた。

梶原光晴さんが仕留めたこの日最長寸の28センチマアジ
梶原光晴さんが仕留めたこの日最長寸の28センチマアジ

左舷中央では、常連の加藤伸治さん(敦賀市)が44匹をゲット。左舷後方では中村英雄さん(各務原市)が33匹をクーラーボックスに納めていた。

右舷後方では、田口寛之さん(草津市)が匿名氏に次ぐ53匹をゲット。普段はルアーでバチコン(バーチカルコンタクトの略。仕掛けを船の真下に落として釣るルアー釣法)をすることが多いそうだが、今回は初サビキで良型マアジの引きを堪能していた。その隣では青井宏樹さん(岐阜市)が27匹を釣り上げた。記者は22~24センチを17匹の釣果だった。

竿頭の匿名希望さんの釣果
竿頭の匿名希望さんの釣果
竿頭の匿名希望さんは37センチチヌもゲット
竿頭の匿名希望さんは37センチチヌもゲット

この日は、数こそ出なかったものの、良型ぞろいのぷりぷりアジばかりだった。また本命のマアジ以外にも、匿名氏の37センチチヌをはじめ、カワハギなども姿を見せた。シーズンインが遅れ、盛期は短いが、穏やかな海でビッグなマアジを狙えるビッグチャンス! この好機、見逃せない。【大津賢一】

サビキ仕掛け
サビキ仕掛け

【今後の見通し】マアジは12月15日まで出船予定。今年は猛暑が長引き、海水温が下がるのが遅れている。これから水温が下がるにつれて一層型がよくなり、30センチ超えも十分狙える。40センチ超えも大いに期待できる。


【問い合わせ】はやし渡船【電話】0770・77・0591。乗合船料金7650円(アミエビ4キロ付き、氷別)、仕立船は5人まで3万5000円、増員は中学生以上1人7000円、小学生1人4000円。午前5時半までに集合。仕掛け、エサ常備。

【交通】大阪から中国自動車道、舞鶴若狭自動車道を利用。小浜西ICを出て、国道27号に入り、舞鶴方面へ。約3キロで右側にはやし渡船がある。

福井・小浜湾
福井・小浜湾

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