【佐藤駿の言葉】快心のSP100点超え〝自己ベスト〟 計300点超への必要な意識とは

昨季の4大陸選手権銀メダルの佐藤駿(20=エームサービス/明治大)が、東京選手権で今季初めての国内試合に臨み、最終日はフリー175・63点の合計276・50点で完全優勝を果たしました。

ショートプログラム(SP)では、国際スケート連盟(ISU)非公認大会ながら自己ベストを更新する100・87点を記録。自身初めての大台に乗せるなど、先週のロンバルディア杯に続き、快調な滑り出しを見せて東京ブロックを初制覇しました。

年末の全日本選手権優勝を掲げる20歳。今年初の国内公式戦のSP、フリーそれぞれの演技後の思いを「佐藤駿の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:東京選手権>◇22、23日◇千葉・三井不動産アイスパーク船橋◇男子SP、フリー

東京選手権の男子SPを終え、声援に応える佐藤(撮影・鈴木みどり)

東京選手権の男子SPを終え、声援に応える佐藤(撮影・鈴木みどり)

2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンとなる24-25年の国内大会が幕を開けました。日刊スポーツFigure365取材班では今季も、フィギュアスケーターの「言葉」を丁寧にお伝えしていきます

男子SPで得点を確認し、日下コーチ(左)とともに手をたたく佐藤(撮影・鈴木みどり)

男子SPで得点を確認し、日下コーチ(左)とともに手をたたく佐藤(撮影・鈴木みどり)

東京選手権の男子フリーを終え、声援に応える佐藤(撮影・鈴木みどり)

東京選手権の男子フリーを終え、声援に応える佐藤(撮影・鈴木みどり)

表彰台で記念撮影に納まる、左から2位の三浦、優勝の佐藤、3位の大島(撮影・鈴木みどり)

表彰台で記念撮影に納まる、左から2位の三浦、優勝の佐藤、3位の大島(撮影・鈴木みどり)

SP100.87点「出ると思ってなかった」

-演技を振り返って

佐藤 流れをつかんでいけたかなと思っていて、ルッツでちょっと軸が曲がったかなと思ったんですけど、戻ってきて降りることができたので、プログラム全体としても良かったと思います。

-自己ベストを更新しました

佐藤 今シーズンは「100点出したい」とずっと思っていたので、出すことができて、まずはすごくうれしく思っています。

-得点が出た瞬間はどうでしたか

佐藤 あんまり実感がわかなかったというか、出ると思ってなかったので、すごくうれしかったです。ただ、ここから100点以上を目指していかなきゃいけないと思うので、まだプロトコル見てないんですけど、取りこぼしがあった部分をもっと伸ばしていきたいなと思います。

-先週のロンバルディア杯から好調を維持していますが、要因はどこにありますか

佐藤 合宿だったり、カナダに行ったりとか、結構、シーズンオフの合宿が先シーズンより多かったので、そういったところでコンディションの調整だったりとか、そういった部分がすごくうまくいってるのかなと思っています。

-この大会にはどんな課題を持って臨みましたか

佐藤 ロンバルディアからも結構早くてタイトなスケジュールだと思ったんですけど、そこでできなかった部分というか、取りこぼした部分を、今大会では直していこうというような思いで試合に臨みました。

-ルッツは手応えがあるように見えますが、感触はどうですか

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市出身。小学生時代はレスリングで県大会連覇、ミニバスで全国大会出場も、中学以降は文化系のバンドマンに。
2021年入社。スポーツ部バトル担当で、新日本プロレスやRIZINなどを取材。
ツイッターは@kotakatsube。大好きな動物や温泉についても発信中。