【鍵山優真の言葉】4回転ルッツ「やるしかない」今回跳ばないジャンプを披露した理由

24年世界選手権銀メダルの鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が今季GP初戦となるNHK杯で連覇に挑みます。

公式練習では笑顔を見せながら充実した様子で調整。2年連続のGPファイナル(12月、フランス・グルノーブル)進出に向け、まずは8日のショートプログラム(SP)に臨みます。

今回の構成に変更はありませんが、挑戦中の4回転ルッツへの手応えも語った練習後の取材を「鍵山優真の言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯>◇11月7日◇東京・代々木第一体育館◇男子公式練習

公式練習で調整する鍵山(撮影・河田真司)

公式練習で調整する鍵山(撮影・河田真司)

「さっき全部言っちゃった(笑い)」

テレビへの取材対応

―いよいよGPシリーズの初戦を迎えます

昨日から練習してるんですけど、昨日、今日とすごくコンディションの良い状態で練習が積めているので、すごく試合自体は楽しみですし、4戦目でやっと僕は1戦目なので、このグランプリ最初の3戦を見てきて、やっぱりすごくレベルの高い戦いっていうのを見てるので。NHK杯もいろいろなスケーターが集まってるので、一緒に滑れること自体すごく楽しみですし、僕自身もコンディションの良い状態で試合に臨めるかなっていう風に思ってるので、まずは明日のショート頑張りたいなと思っています。

―コンディションの良さはどこで感じていますか

やっぱり日々の練習後の体のケアだったりとか、食事だったりとか、そういうスケート以外の部分の生活で、すごく体調を気にしながらやっているので、そこがまず良いところ。あとは練習の調子自体もこっちに来てからもすごく良くて、フリップもそうですし、曲かけのジャンプも今日はきれいに跳べたので、このまま同じ気持ちで明日も過ごせたらなと思います。

公式練習で調整する鍵山(撮影・河田真司)

公式練習で調整する鍵山(撮影・河田真司)

―今日の練習ではどこを重点的に確認しましたか

氷の状態が昨日ちょっと緩かったなって思ったので。今日はどうかなっていうふうに確認したのと、あとは明日ショートを迎えるのでショートの確認と、あとは時間が余ってたのでフリーのジャンプも少し確認ということで、全体的にチェックするような感じで今日は練習しました。

―今日は衣装を着ての練習でしたが、どのような意図があったのでしょうか

ショートのプログラムの衣装を今回から新しくする予定なので、衣装の動きやすさの確認とか、気持ちもちょっと本番に向けてというところで、今日は衣装を着てやりました。

―今大会の目標は何ですか

ロンバルディア杯、西インカレに出て、なかなか自分の目指してる200点だったりとか、合計300点っていうのが出せなくて。序盤はちょっと自分の思うようなスケートができなかったんですけど、NHK杯からはしっかりとショート100点、フリー200点で、自己ベストももちろん狙ってますし、ショートも同じ構成で毎年やってますけれども、プログラム自体は新しくなってるので、新しい自分っていうのを見つけられたらいいなっていうふうに思います。

―五輪プレシーズンで、NHK杯連覇もかかっています

もちろん結果も一番を狙ってはいるんですけれど。あまりそこだけは考えずに、自分の練習通りやるべきことをしっかりとこなしていけたら、結果はついてくると思うので、まずは自分を信じながら楽しんでやりたいと思います。

公式練習で調整する鍵山(撮影・河田真司)

公式練習で調整する鍵山(撮影・河田真司)

―フリーの構成で4回転の本数と種類を確認させてください

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スポーツ

勝部晃多Kota Katsube

Shimane

島根県松江市出身。小学生時代はレスリングで県大会連覇、ミニバスで全国大会出場も、中学以降は文化系のバンドマンに。
2021年入社。スポーツ部バトル担当で、新日本プロレスやRIZINなどを取材。
ツイッターは@kotakatsube。大好きな動物や温泉についても発信中。