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世界体操の豆知識

試合方式

 体操競技は、男子が床運動、あん馬、つり輪、跳馬、平行棒、鉄棒の6種目、女子が跳馬、段違い平行棒、平均台、床運動の4種目で争われる。競技には団体総合、個人総合、種目別がある。

 世界選手権の団体総合で予選に登録できる選手は6人。その中から1種目5人が演技し、上位4人の合計点で順位を決める6−5−4制(五輪は5−5−4制)。予選上位8チームが決勝に進み、決勝は6−3−3制(五輪は5−3−3制)で行われる。団体総合予選は個人総合と種目別の予選も兼ね、団体総合予選で演技した個人成績上位24人が個人総合決勝に進出。各種目上位8人が種目別決勝に進む。ともに1チーム最大2人が出場。予選からの得点はどの競技も持ち越さない。

体操の種目

 床運動のフロア(演技面)は12メートル四方。演技時間は男子70秒、女子90秒以内。男子は各角を少なくとも1回は使用。女子は音楽を使用するが歌はダメ。跳馬の高さは、男子が135センチ、女子が125センチ。助走は男子が25メートル以内で、女子は制限がない。

 男子だけのあん馬は、床面から115センチの高さで、旋回は足を伸ばして行う。つり輪は床面から280センチに、平行棒は200センチに設置され、ともに静止技は2秒以上止まること。鉄棒は床面から280センチにあり、演技は静止してはならない。

 女子だけの平均台は125センチの高さで、長さ5メートル、幅10センチ。演技時間は90秒以内。段違い平行棒は、高さ170センチと250センチのバーで、足は器具や床に触れてはならない。

得点算出方法

 得点は、演技の難しさなど構成を評価するD得点(演技価値点)と、演技の出来栄えを評価するE得点(実施点)の合計で成り立っている。D得点は、行う技の難度により、A〜Gまで7段階に分かれる難度点の加算や、技と技の組み合わせ点などから算出される。最もやさしいA難度は0・1点。最も難しいG難度は0・7点。E得点は10点満点。そこから、着地が乱れたり、落下したりなどで減点されていく。落下や転倒だとマイナス1・0点。最少減点はマイナス0・1点。この他に、床運動の四方のラインを踏み越したり、男子では70秒以内、女子では90秒以内に演技する床運動でのタイムオーバーなどがペナルティーとして減点対象となる。










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