プロ野球番記者コラム

【阪神】佐野大陽は岩崎、高橋との“初仕事”終え「成長した姿で戻る」静岡出身先輩の背中追う

新人合同自主トレに臨む阪神佐野(撮影・前田充)
新人合同自主トレに臨む阪神佐野(撮影・前田充)

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

阪神ドラフト5位の佐野大陽内野手(22=日本海L・富山)は“初仕事”にド緊張だった。12月29日、地元静岡で開催された「静岡県人会『野球教室』」に岩崎優投手(33)、高橋遥人投手(29)とともに参加。中日村松開人内野手(24)らプロ野球選手12人が一挙集結。タテジマに袖を通して初めてのイベントで、いきなり豪華メンバーに囲まれた。「阪神の先輩方もいたので緊張しました」。率直な思いを明かし、初々しく笑った。

岩崎が中心となり、8回目の開催となった同イベント。晴天の下、県内の野球チームに所属する小学6年生170名が参加した。ノックやキャッチボール、ロングティーで交流。岩崎はバットを手に、子どもたちのノッカーを務めるなど、マウンドとは異なる朗らかな表情。オフならではの和やかな時間が流れた。

佐野は岩崎にボールを渡すなど、お手伝い。高校の常葉大橘の先輩、高橋にも声をかけられ、少しずつ緊張もほぐれた。阪神のユニホームに身を包んだ2人の背中は大きく見えた。「岩崎さんは体がガッチリされいて、ユニホームがピッチリとした感じ。遥人さんはすっごいかっこよくて似合ってたんですけど…僕はまだダボダボなので。『僕これ似合ってんのかな? 大丈夫かな?』って感じで1日ずっとやってました」。一流選手との体格の違いを実感した。

実はすぐに体重は増えていた。一足早く12月に入寮してから1カ月間で、野球人生で初めて6キロ増量。寮のご飯をもりもり食べて体重は86キロとなった。

堅実な守備が特徴の佐野。先輩左腕の後ろをしっかりと守り抜く目標ができた。阪神の野手では唯一の静岡出身。「毎年呼んでいただけるような活躍をして、成長した姿でまた戻ってきたい」。子どもたちに夢を与える存在へ。2人の背中を目に焼き付け、プロ生活をスタートさせた。【阪神担当 村松万里子】

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