故・谷村友一氏の野球殿堂入り記念祝賀会 八田英二氏「フェアでルールに厳しい方」功績たたえる

  • 谷村友一氏の野球殿堂入り記念祝賀会で祝辞を述べた学校法人同志社総長・理事長の八田英二氏(撮影・寺尾博和)

2024年に特別表彰で野球殿堂入りした故・谷村友一氏(享年94歳)の「野球殿堂入り記念祝賀会」が19日、京都市のホテルグランヴィア京都で開催された。

谷村氏は同志社大で野球部主将を務めた後、一般企業の極東商事(現三菱商事)に勤めながら、1952年の都市対抗に、京都クラブの二塁手として出場した。

同志社関係者からの殿堂入りは、早大野球部初代部長で、学生野球の育成に貢献した1952年安部磯雄氏以来。野球部出身では、昨年の谷村氏が初の顕彰になった。

一般企業に勤務しながら高校、大学、社会人の審判員として活動。58年夏の甲子園で延長18回引き分けになった徳島商(徳島)対魚津(富山)の伝説の一戦で三塁塁審を務めた。

59年にはセ・リーグに入局し、通算3026試合に出場。アマチュア審判を経てプロでも活躍した名審判で、現役を退いた後も後進の育成に尽力した。

相澤孝行実行委員長が開会の辞を述べた後、学校法人同志社・八田英二総長・理事長が祝辞で「審判員として、野球人として、フェアで、ルールに厳しい方でした」とプロ・アマの垣根を越えて貢献した功績をたたえた。

元阪急ブレーブス・山口高志氏、同志社大出身で元中日ヘッドコーチの片岡篤史氏、元ヤクルト宮本慎也氏らが出席するなど、盛大な会になった。