【DeNA】中川颯の新兵器「UFOスライダー」使いどころ「企業秘密」投げ方も「企業秘密」

DeNA2年目の中川颯投手(26)が沖縄・宜野湾キャンプの2日、初ブルペンで29球を投じた。「そんな全力じゃなくて、6、7割でしっかり。8割ぐらいの方に行くようなイメージで投げました」と試運転ながら「高低っていうか、そこも重要になってくるんで。高めしっかり投げられたってことと、スライダーも吹き上がるような軌道でいってたんで、良かったと思います」と手応えを口にした。

ハマのサブマリンは主流の横に曲がるスライダーだけではなく、さらなる進化を見せる。「サンフランシスコジャイアンツのタイラー・ロジャース選手みたいな、ああいうスライダーの軌道をイメージして、そこも意図的に投げ分けできればいいかなと思います」。浮き上がりながら打者の手元で、曲がる独特の軌道からメジャーでは「UFOスライダー」「UFOライジングスライダー」「魔術」などと称される激レア変化球も武器にしていく。

昨季から意識的に取り組み「自分の感覚とボールがこうマッチするようにやってきた」と情報を開示したが、一般的なスライダーとUFOスライダーとの投げ方の変化、切る角度については「企業秘密で(笑い)」。どんな場面で使っていくかも、もちろん「企業秘密で(笑い)」と簡単には確認させない。未確認飛行物体(UFO)らしく、その真相は秘密のまま? 現代社会はインターネットを開けば、欲しい情報がありふれている。自身もYouTubeで本家の軌道などを研究したが「ハマのUFOスライダー」は、今のところ宜野湾・機密プログラムで進めていくようだ。

オリックスから加入1年目の昨季は、29試合に登板し、3勝0敗、1セーブ、5ホールド、防御率4・42をマーク。開幕ローテーション入りを果たし、プロ初登板初先発すると、先発以外にもロングリリーフや火消し要員と幅広い役割で躍動した。5月18日の中日戦では、豪快なプロ初本塁打を放つなど、スケールの大きなハマのサブマリン。打者に確認出来ない、世界観で圧倒していく。