【DeNA】国指定の難病患った右腕「手術したっていうことをあまり口に出さないように」

DeNA三嶋一輝投手(34)が沖縄・宜野湾キャンプの2日、ブルペンで直球のみ22球を投じた。「力強さもそうですけど、キレ、やっぱりそこは追い求めていきたいなと。やっぱり、構えたところっていうよりも、もうアバウトでいいからキレ。その中でどんどんこう実戦に合わせていく、ってやっていこうかなと。どうしてもやっぱりこう2年、3年ぐらいは構えたところにいいボールいかないとっていう方にどうしても考えがいってしまってるんで。今までだったら手術をしたから丁寧に体を使って細かいとこ意識してっていうのをやってたのが事実で、今年はそれをなしにしても、自分らしく体ね、全部使って思いっきり投げようかなって思っています」と話した。

22年8月29日に、国から難病指定されている疾患の「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化切除術」を受けた。18年から4年連続で45試合以上登板を果たした右腕も、22年は13試合、23年は27試合、昨季は7試合の登板に終わったリリーバー。メスを入れたことは事実としてあるが「手術したっていうことをあまり口に出さないようにもしてるし、自分のこの頭の中ではしっかりと、もう何て言うのかな…自分らしくっていう、まず自分の持ち味ってなんだろうなっていうところを内に置いて、そうやっていこうかなと思って」とがむしゃらに腕を振るだけだ。

オフの自主トレも1人で過ごし、自身と向き合う時間に費やした。「練習しても、周りの目もちょっと、気にしたりとか、やっぱりなんか自分に全然集中できてないし、どう見えてんだろうとか、今俺の顔どうなんだろうっていう、そっちの方にばっかりいって。ちょっと違うなと思ってきて。誰に何言われようと自分は自分だし。もちろんアドバイスとかは、聞かないわけじゃないですけど。でもまずは自分だし。そうやってやってきたんで。実際この2、3年は細かいことを気にしたりやってきたんすけど、そうじゃなくて、まず自分に集中することっていうことに意識してやっていきたい」。完全復活するだけだ。