<リオ五輪:競泳>◇11日◇女子200メートル平泳ぎ決勝
金藤は、この大舞台で本来の泳ぎができたから金メダルを獲得できた。もともと実力はあった。しかし、世界選手権などでは結果が出なかった。練習通りに泳げず、失速した。この日も不安はあったはず。それでも、他の選手を引き離してタイム的には楽勝だった。
キックの強い金藤は、ストロークが少なく大きな泳ぎが特徴だったが、世界で勝つために泳ぎ方を改良。腕のかき出しのタイミングを早くして、スピードを上げた。負荷はかかるし、体力も消耗する。しかし、トレーニングによって克服し、今の泳ぎを完成させた。テンポのいい本来の泳ぎが最後まで続いた。
泳ぎは、わずかな心の揺れで崩れる。1度崩れたら修正できない。それを何度も経験してきた。「もう繰り返せない」の気持ちが強かったのだろう。主将に選ばれたことも、精神面でいい影響があったのかもしれない。「勝負」にかけるメンタルがいかに大事か、金藤は教えてくれた。(84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪代表)
日刊スポーツ リオ五輪評論家
古賀稔彦(柔道)
バルセロナ五輪金メダル「平成の三四郎」が日本柔道を解説。
伊東浩司(陸上)
10秒00の男子100メートル日本記録保持者が、躍動する日本の陸上を解説。
瀬古利彦(マラソン)
五輪2度出場、往年の名ランナーが日本の陸上を評する。
野口みずき(マラソン)
アテネ五輪金メダリストが長距離日本代表を解説。
高橋繁浩(競泳)
平泳ぎで五輪2度出場。テレビ解説でもおなじみの中京大教授が日本のスイマーを分析。
小谷実可子(シンクロ)
ソウル五輪銅メダリスト「永遠のマーメイド」が復活狙う日本のシンクロを解説。
池田信太郎(バドミントン)
「イケシオ」コンビでロンドン五輪出場。躍進する日本のバドミントンを解説。
米田功(体操)
アテネ五輪団体総合金メダリストが日本体操陣を分析。
セルジオ越後(サッカー)
ご意見番がサッカー五輪代表を辛口チェック。
秋田豊(サッカー)
W杯2度出場の熱血ディフェンダーがサッカー五輪代表を解説。
宮崎義仁(卓球)
2012年ロンドン五輪男子代表監督が、連続メダルを狙う日本の卓球を解説する。
伊藤華英(競泳)
高校生で日本代表入りし、美女スイマーとして五輪に2度出場。選手目線の細かすぎるエピソードを交えて競泳陣の奮闘ぶりを解説します。
高橋有紀子(バレー)
インドアで2度、ビーチで2度の五輪出場。4大会連続入賞という日本女子バレー界唯一の記録を持つ。2大会連続メダルを目指す日本のプレーを分析します。
植松鉱治(体操)
絶対王者・内村に最後に個人総合で勝った元鉄棒日本チャンピオンが、頂点を目指す体操ニッポンの演技を解説します。