<リオ五輪:シンクロナイズドスイミング>◇19日◇チームフリールーティン(FR)
日本のFRの演技は決して完璧ではありません。真っすぐではないリフトもありましたし、スピンの回転軸がずれた選手もいた。それでも、勢いと気迫はどこの国にも負けていませんでした。TRを終え3位も4位ウクライナとは0・3310点差。選手たちのメダルへの執念が、観客、ジャッジにも伝わった結果だと思います。
大会を通じて日本の脚の強さは際立っていました。脚の長い外国勢に対抗するため、切れと伸びのある脚づくりに取り組んだのです。体脂肪を減らして肉体改造を図る。足の指で靴下をつかみながら筋トレをするなど、鉛筆の芯のような細く鋭い足先に徹底的にこだわりました。外国勢に負けない武器を備えたことは、メダルを奪還できた要因の1つです。
1日12時間は当たり前の練習。日本代表の選手たちは、全世界のどの種目の選手よりも練習してきたと思います。引っ張り上げた井村先生と、その厳しさに耐えた選手たちを心からたたえたいです。ロシア、中国の牙城は高いですが、4年後の東京大会へ、大きなステップを踏みました。(88年ソウル五輪ソロ、デュエット銅メダル)
日刊スポーツ リオ五輪評論家
古賀稔彦(柔道)
バルセロナ五輪金メダル「平成の三四郎」が日本柔道を解説。
伊東浩司(陸上)
10秒00の男子100メートル日本記録保持者が、躍動する日本の陸上を解説。
瀬古利彦(マラソン)
五輪2度出場、往年の名ランナーが日本の陸上を評する。
野口みずき(マラソン)
アテネ五輪金メダリストが長距離日本代表を解説。
高橋繁浩(競泳)
平泳ぎで五輪2度出場。テレビ解説でもおなじみの中京大教授が日本のスイマーを分析。
小谷実可子(シンクロ)
ソウル五輪銅メダリスト「永遠のマーメイド」が復活狙う日本のシンクロを解説。
池田信太郎(バドミントン)
「イケシオ」コンビでロンドン五輪出場。躍進する日本のバドミントンを解説。
米田功(体操)
アテネ五輪団体総合金メダリストが日本体操陣を分析。
セルジオ越後(サッカー)
ご意見番がサッカー五輪代表を辛口チェック。
秋田豊(サッカー)
W杯2度出場の熱血ディフェンダーがサッカー五輪代表を解説。
宮崎義仁(卓球)
2012年ロンドン五輪男子代表監督が、連続メダルを狙う日本の卓球を解説する。
伊藤華英(競泳)
高校生で日本代表入りし、美女スイマーとして五輪に2度出場。選手目線の細かすぎるエピソードを交えて競泳陣の奮闘ぶりを解説します。
高橋有紀子(バレー)
インドアで2度、ビーチで2度の五輪出場。4大会連続入賞という日本女子バレー界唯一の記録を持つ。2大会連続メダルを目指す日本のプレーを分析します。
植松鉱治(体操)
絶対王者・内村に最後に個人総合で勝った元鉄棒日本チャンピオンが、頂点を目指す体操ニッポンの演技を解説します。