ニッカンスポーツ・コム評論家の伊藤華英さん(31)が、リオ五輪で多くのメダルが期待される日本競泳陣の泳法を解説する。第3回は、女子200メートル平泳ぎに今季世界ランク1位で臨む金藤理絵(27=Jaked)の泳ぎについて語った。

 金藤理絵(女子200メートル平泳ぎ)

 金藤選手はダイナミックで大きな泳ぎが特徴です。以前より筋トレでストロークが力強くなった。伸びるだけの泳ぎから水をつかんでしっかりかく泳ぎになりました。100~150メートルをさらに大きく泳ごうという意識が感じられる。前半が強くなったし、自信がついた。ストロークが短くならなければ、最後の50メートルでしっかり勝負できるんじゃないかと思います。


<女子200メートル平泳ぎ>8月11日午後10時(日本時間12日午前10時)過ぎに決勝を実施。4月の日本選手権で金藤が樹立した日本新記録2分19秒65は今季世界ランク1位。

 ◆伊藤華英(いとう・はなえ)1985年1月18日、埼玉県生まれ。00年日本選手権に15歳で初出場。01年世界選手権で初代表入り。08年北京五輪で背泳ぎ2種目出場、12年ロンドン五輪は自由形リレー2種目出場。12年秋に現役引退。順大大学院博士後期課程。173センチ。