リオデジャネイロ市内では日常的にサンバが流れる。月曜日の旧市街(セントロ)。奥まった路地の脇にはビールなどを売る露店がずらり。音楽を奏でるバンドを囲み、ファベーラ(貧民街)へと続く坂道には、ずらりとサンバを楽しむ若者が張り付いていた。
観光ビーチのコパカバーナからは車で20分ほどの場所。坂道の上は、リオで最も古いとされる「プロビデンシア」というファベーラだ。
舗装されていない岩の坂は「PEDRA DO SAL(塩の岩)」と呼ばれている。かつて、奴隷がこの岩に海水などをまき、乾かして塩を取っていたところから、この名前がついたという。塩水を乾かしている間、彼らがサンバを踊って待っていたことから今も、毎週月曜日にサンバ祭りが行われている。