- 日本アニメのコスプレを披露するブラジル人たち(撮影・三須一紀)
【リオデジャネイロ9日(日本時間10日)=三須一紀】日本のアニメ文化はブラジルでも大人気だった。日本アニメに関するイベント数が世界で最も多いという(日本を除く)。18日の東京PRイベントにもコスプレーヤーが登場し、五輪開催をリレーする都市間の架け橋となる。ブームの理由に迫った。
リオが首都だった時代の大統領府で、現在は公園になっている由緒正しき場所に、5人のコスプレーヤーが集まった。「NARUTO」のナルトになりきったダニエル・カルバリオさん(30=電気工)は「子どもの時から『幽遊白書』を見ていた。日本文化を尊敬します」と語った。
同じく「NARUTO」のサスケに扮(ふん)したコスプレ歴12年のプリシラ・バエッタさん(27=スタイリスト)は「『ドラゴンボール』『聖闘士星矢』を見てました」と話した。
初音ミクを着こなしたのは唯一の高校生マリーザ・レアルさん(17)。コスプレにはまった理由を聞くと「学校に友達が少なくて寂しかった時、日本のアニメを好きになった。すると、それをきっかけに友達が増えたから」と語った。
コスプレは基本的に自作。「食戟のソーマ」のタクミ・アルディーニ姿のルアナ・メーロさん(23=タトゥーデザイナー)は「カツラは中国からインターネットで買っている」と説明。「進撃の巨人」のエレンになりきったナターリャ・プラドさん(20=大学生)は総額600レアル(約1万9600円)と最も費用が掛かったコスプレだった。