【河辺愛菜の言葉】「マジか!?」の振り付けに見いだす喜び…3A挑戦、表現力追求へ

2022年北京オリンピック(五輪)代表の河辺愛菜(19=中京大)が3位になりました。22日のショートプログラム(SP)で57・62点、翌23日のフリーで113・95点を記録し、合計171・57点でした。

今季は樋口美穂子コーチに師事して3季目を迎えます。SPの「Someone Like You」、フリーの「Paint It Black」で表現の幅をさらに広げつつ、フリーでは再びトリプルアクセル(3回転半)に挑んでいきます。

ジャンプと表現の両立を図る今季への思いを「河辺愛菜の言葉」としてお届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:中部選手権>◇9月22、23日◇名古屋市・邦和みなとスポーツ&カルチャー◇女子SP、フリー

中部選手権の女子SPで舞う河辺愛菜

中部選手権の女子SPで舞う河辺愛菜

フリーの演技をする河辺

フリーの演技をする河辺

2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンとなる24-25年の国内大会が幕を開けました。日刊スポーツFigure365取材班では今季も、フィギュアスケーターの「言葉」を丁寧にお伝えしていきます

SP「Someone Like You」57・62点で3位

―SPの滑りはいかがでしたか

河辺 最後までスピードを出せて、ステップもターンも前回の東京夏季(9月1日)よりも落ち着いてできたと思うので、そこは良かったかなと思います。スピードを出した分、ジャンプの踏み切りで急に止まってしまって、無理やり(体を)締めることができなかったので悔しいです。

―今季の調子はどのように感じていますか

河辺 練習の調子が先シーズンよりも全然良くて、ジャンプも質の良いものが跳べているので、それが試合で出せないので悔しいんですけど(苦笑)。でも自分の中ではジャンプの感覚がつかめているので、焦らずに練習を積み上げていくしかないかなと思います。

―オフの間などに調子が上向いてきたきっかけなどはありましたか

河辺 あまりないんですけど「ここをこうしよう」と小さな課題と向き合いながら練習をしていて、それが積み重なってだんだん良くなっているのかなと思います。

表彰式で笑顔を見せる、左から2位の山下、優勝の松生、3位の河辺(撮影・前田充)

表彰式で笑顔を見せる、左から2位の山下、優勝の松生、3位の河辺(撮影・前田充)

―試合に臨む上での心境の変化などはありますか

河辺 直前の練習はすごく良かったので「これだけ跳べたら失敗する方が難しい」と言い聞かせたんですけど、でも迷いが出てしまうところがあるので、そこはもっともっと自信をつけるようにして、ミスが完全になくなるようにしたいです。

―今季のSPで「Someone Like You」を滑ることになった流れを教えてください

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。