【りくりゅうの言葉】「そういうことにしておこう」2季ぶりGP優勝の裏で/現地限定

【アレン=藤塚大輔】ペアで2季ぶりのグランプリ(GP)シリーズ優勝を飾った三浦璃来(22)木原龍一(32)組(木下グループ)が、視線を次へと向けました。

現地取材メディア限定のフリー一夜明け取材では、リンク外での刺激、表現面のこだわりから、忘れ物の話にいたるまで、笑顔を絶やさずに語りました。

「りくりゅうの言葉」として、お届けします。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇10月20日(日本時間21日)◇テキサス・アレン◇ペア一夜明け取材

スケートアメリカを終えて一夜明け取材に応じるペアの木原龍一(左)三浦璃来組(撮影・藤塚大輔)

スケートアメリカを終えて一夜明け取材に応じるペアの木原龍一(左)三浦璃来組(撮影・藤塚大輔)

フラメンコを鑑賞して振り付けた

一夜明け取材

―昨日は内容よりも結果を喜びたい、とお話されてました。一夜明けて心境はいかがですか

三浦そうですね。本当に2シーズンぶりのグランプリシリーズで優勝できたのは心からうれしく思います。ただ、たくさんの課題をいただけたので、カナダに帰ってからすぐに練習に励みたいなと思っています。

木原優勝できたことは、すごく素晴らしいことで「うれしいな」と感じたのですが、一夜明けて「次はNHK杯に向けてやらないといけないな」という現実に引き戻された感じがします。

ペアフリーの演技を終え、笑顔の三浦璃来(中央)、木原龍一(右)組(共同)

ペアフリーの演技を終え、笑顔の三浦璃来(中央)、木原龍一(右)組(共同)

―ブルーノ・コーチと今後に向けての話はしましたか

木原通常は試合後にいつもミーティングをするのですが、昨日は私のドーピングテストだったり、お互いのケアで、一緒にごはんに行くことができなかったので、トロントに帰ってから、しっかり話し合いになるかなと思います。

―フリーについて、フラメンコだったりを見に行ったりはしましたか

木原行きました。9月のロンバルから帰って1週間後に初めてフラメンコを鑑賞させていただいて、すごく衝撃を受けて「かっこいいな」と思いました。すごくいいインスピレーションになって、普段リンクで面倒を見ていただいている振付師の方とも一緒に見に行ったので、その後から「こういう振り付けも入れたいね」とみんなで相談してやっていたんですけど、たたくやつがあったんです。やったら「ゴリラやん!」と。それはどう頑張っても笑っちゃうから「ボツだ!」って(笑い)。トロントで見に行きました。

―それを見てから、かなり変えている形でしょうか

木原変えました。ロンバルの後から変わっています。かなりではないですけど。

三浦そうですね。手のたたくところ。本当は(しぐさを見せながら)「これにしようかな」と思ったけれど「ちょっとやめよっか」って。

木原プログラムの最後に、これは無理じゃん!(笑い) 絶対に疲れてる! あれは、だからこっち(今の)で正解なんだよ。

―衝撃というのは、どのあたりだったのですか

木原衣装があまり…なんだろう、僕があんまり知識がなかったので、サスペンダーの。上半身、服を着ていない状態で。最初に出てくるところから衝撃を受けて…。

スケートアメリカを終えて一夜明け取材に応じるペアの木原龍一(左)三浦璃来組(撮影・藤塚大輔)

スケートアメリカを終えて一夜明け取材に応じるペアの木原龍一(左)三浦璃来組(撮影・藤塚大輔)

―もっとこれからダンスをやっていきたいと思いましたか

三浦やっぱりまだまだ手の使い方であったり、そういうところは伸ばしていきたいと思います。

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。