【樋口新葉の言葉】「全日本で優勝したい」 初戴冠の米国でも確信した強み/現地限定

【アレン=藤塚大輔】GPシリーズ初優勝を飾った22年北京オリンピック(五輪)団体銀メダルの樋口新葉(23=ノエビア)が、現地で一夜明けのインタビューに応じました。

ショートプログラム(SP)4位からの逆転勝ち。今季は優勝を目指すと心に誓った全日本選手権を最大目標に、うれしさもほどほどにシーズンの先を見通しました。「決めた時にちゃんとそこに向かって突き進めるっていうのは自分の強み」とあらためて確信できた大会。

GP優勝者となった「樋口新葉の言葉」です。

フィギュア

<フィギュアスケート:グランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ>◇10月20日(日本時間21日)◇テキサス・アレン

「坂本さんは、匂わせていました」

―お祝いメッセージはどれくらい来ましたか

結構来ました。160件。オリンピック決まった時ぐらいきました。

―坂本花織選手などからですか

坂本さんはなんか、インスタの一言みたいなとこあるじゃないですか、あそこに匂わせていました。言ってくれればいいのに(笑い)

―直接ではない

匂わせてきました(笑い)

スケートアメリカを終えて一夜明け取材に応じる樋口(撮影・藤塚大輔)

スケートアメリカを終えて一夜明け取材に応じる樋口(撮影・藤塚大輔)

―改めて一晩たって、うれしさを込み上げてきましたか

いや、あんまり昨日と気持ちは変わんないんですけど。結果はすごくうれしいですけど、やっぱり内容がちょっと。3―3が入らなかったり、練習通りのことができなかったので、いったん結果は置いときたいなっていうか。

女子でGP初優勝を果たし、観客の声援に笑顔で応える樋口新葉(共同)

女子でGP初優勝を果たし、観客の声援に笑顔で応える樋口新葉(共同)

女子でGP初優勝を果たし、喜ぶ樋口新葉(共同)

女子でGP初優勝を果たし、喜ぶ樋口新葉(共同)

―プロトコルを見直して、課題を感じた点などはありますか

ショートもフリーもですが、ついて(GOEで)4までしかプラスがもらえなかったっていうのが、全体的にまだ改善できる部分がたくさんあるなって思います。コレオとかスピンでも、もっとプラスをもらいたいなっていう気持ちがあるので、回転数を増やしたり、早く回ったり、ちょっとプラスもらえるような練習をしていきたいなと思います。

―アメリカに臨む前は、結果はもちろん出したいと思うんですけど、優勝を狙ってきて入ってきたのか、どんな感じなんですか

いや、全然優勝なんてもう全然そんなのは狙ってなくって、とにかく3位までには入れるようにしたいなっていうのが結構大きい目標だったので。全然それより上は全然狙ってなくて、まさかって感じです。

女子でGP初優勝を果たし表彰台で笑顔の樋口新葉。左は2位の渡辺倫果、右は3位のイザボー・レビト(共同)

女子でGP初優勝を果たし表彰台で笑顔の樋口新葉。左は2位の渡辺倫果、右は3位のイザボー・レビト(共同)

―久しぶりのファイナルを狙えるチャンスはどう思っていますか

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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。