こんにちは! Jリーグ広報の岩坂優です。前回からずいぶん間が空いてしまいました。担当記者さんの優しいご対応に、心より感謝申し上げます(本当に申し訳ございません)。

Jリーグのない毎日が続いています。ファン・サポーターのみなさまは、物足りない毎日をお過ごしかと思います。それでもすてきなアイデアで、SNSなどでもJリーグを盛り上げてくださる皆さまの熱い心意気がうれしく、あらためて私もこんなJリーグが大好きだなと思わせていただいております。ありがとうございます。まずはご自愛いただき、どうか健康にお過ごしください。

さて、こんなときは、かわいいマスコットの話で癒やされませんか。前職で生活雑貨店の広報をしていたこともあり、「キャラクター」の持つエネルギーの大きさは重々承知しています。ふなっしーやくまモン、LINEスタンプキャラ…。グッズやグリーティングを求め、大勢のお客さまがお店に押し寄せていました。

Jリーグに来て2年半、クラブのマスコットには、それらとは少し違う雰囲気があるとも感じています。応援しているチームとは別に“マスコットのサポーター”がいるなど、独立した力を持っています。

今、SNSを見ていて人気があると感じるのは、V・ファーレン長崎のマスコット「ヴィヴィくん」。アイコンに使用している方が多く、さらには「ヴィヴィサポ」もたくさんお見掛けします。ヴィヴィくんは“あざとカワイイ”を売りにしているそうです。私は実際にお会いするまで、“お顔が確かにかわいいマスコット”として認識しておりました。

ところが昨年12月、JFAハウスを訪れたヴィヴィくんにお会いした時、“あざとカワイイ”の真の意味を知ることになりました。彼は初対面の私に対し、さりげなく腕を組んだり、手をギュッと握ったりしてきたんです。もちろん、まんまと陥落してしまいました。私の上司(40代男性)も「腕握られちゃったよ~」なんて、メロメロでした。

ツエーゲン金沢は「ヤサガラス劇場」がとてもユニークです。マスコット「ゲンゾー」がサポーターの声援を受け戦隊ヒーローのような「ゲンゾイヤー」に変身し、試合のハーフタイムなどに悪役「ヤサガラス」やその仲間たちとの戦いを繰り広げます。アウェイサポーターにも大人気なこのショーは、クラブのYouTubeにもアップされ、ストーリー仕立ての動画コンテンツとしてしっかり楽しめます。

「Jリーグ鳥の会」なんていうのもあります。言い出しっぺは、ギラヴァンツ北九州の「ギラン」。ギランはツイッターをやっていませんが、「鳥の会作るぞ」と発言したのをサポーターの方がSNSで拡散、それを他クラブの鳥マスコットたちが拾ってくれて、形になりました。そんな会ですが、いつの間にか高円宮久子妃殿下が名誉総裁を務められる「バードライフ・インターナショナル」との協働活動宣言にまで至っています。

Jリーグが再開したらぜひ、マスコットに会うためにスタジアムに足を運んでみてください。そして試合を見て、クラブや選手、サッカーのことも少しでも好きになってもらえたらとってもうれしいです。

少し語りすぎてしまいました。Jリーグのマスコットを愛する皆さま、うちのマスコットの方が素晴らしい!なんてご意見もあるかと思いますが、お許しください。(Jリーグ広報)

◆岩坂優(いわさか・ゆう)1987年(昭62)生まれ、福岡県出身。雑貨チェーンで5年間広報を担当し、17年Jリーグ入社。プロモーショングループを経て18年より広報担当。リフティング最高記録2回。