<高校サッカー:市船橋2-1四日市中央工>◇9日◇決勝◇国立
「最初に失点してしまったときは、本当にキツかった」。5度目となる高校サッカー選手権優勝を果たした市船橋(千葉)の最終ラインを守ってきた米塚雅浩は、四日市中央工(三重)との戦いをそう振り返りました。
しかし立ち上がり早々の失点にも、2回戦長崎日大(長崎)戦での同じような失点の経験から「自分たちなら攻撃に出れば必ず点が取れる」と信じ、下を向くことはありませんでした。
前日に四日市中央工の試合映像を見たときから、大会得点王を獲得した浅野拓磨と田村翔太の2トップのスピードを警戒。実際の試合では、予想を超える速い攻撃に苦労しましたが、それでも「絶対に気持ちでは譲れなかった。今日は絶対に勝つんだと思っていました」と、延長まで110分間を強い精神力で戦い抜きました。
ほぼ満員となった国立競技場でのプレーにも緊張することなく、「こんなに多くの人の前でサッカーができる機会はほとんどない。良い経験になりました」と、さらに自信を深め、「これからまた大学で4年間頑張ってプロを目指したい」という米塚にとっては、この選手権は貴重な時間になりました。3年間共に戦ってきた仲間たちとは、今度はライバルに。「絶対に負けられませんね!」と、この選手権で大きな自信を得た米塚は、新たな目標に向かって歩き出します。(サッカーai編集部
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