カンビンこと菅敏(すが・さとし)です。ユニホームの色をブルーに変えた大谷翔平さんを追いかけ、今年も米国に戻って参りました。パワー全開、スマイル満開の姿をファインダー越しに見られる幸せをかみしめつつ、今シーズンも撮りまくります。このコラムでは、クスッと笑える写真や、旅で起こる楽しいエピソードなどもご紹介しますので、どうぞよろしくお願いします。
◇ ◇ ◇
9月14日から始まった4連戦のアトランタでのブレーブス戦。これまでにMLB全30球団を取材してきましたが、アトランタでの取材は約10年ぶり。しかも新しいスタジアム(トゥルーイスト・パーク)になってからは初めてなので、胸が高鳴ります。早速、撮影スポットを探すべく、試合前の球場をくまなく歩き回りました。ふと、アウェーのベンチ近くで目に飛び込んできたのが、ベンチ壁にデカデカと印刷されたワンちゃんたち。中には、どこかデコピン君に似ている犬もいました。よく見ると、ベンチの隅には「ダグアウト(dugout)」ではなく、「ドッグアウト(dogout)」の文字が。
調べてみると、これはノミ・マダニ駆除剤で知られる某製薬会社の広告で、今夏ブレーブスのオジー・アルビーズ選手と協力して「Dog Days of Summer」という保護犬譲渡会をスタジアムで開催したとのこと。なるほど、「ドッグアウト(dogout)」とは、保護犬が新しい飼い主の元へ旅立つことを意味するダジャレだったんですね。ちなみに、オジー選手の愛犬の名前はPuchi君。どうやらMLBには愛犬家が多いようです。
大谷さんも、このワンちゃんたちの写真に時折見入っていました。遠征中は、デコピン君に会えない日々が続くので、きっと少しは癒されたのでしょう。私も日本にいる愛猫に毎晩ビデオ電話をかけていますが、早く帰ってモフモフしたいです。【カメラマン・菅敏】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「カンビンの観たい!撮りたい!伝えたい!」)