24年シーズンもいよいよ終盤、ヒリヒリする展開に突入したドジャース大谷翔平。彼の今まで見たことも無いシーンや表情、舞台裏を、8月後半に再渡米したカンビンことニッカンスポーツ・カメラマン菅敏(すが・さとし)が選りすぐりの写真とともに語ります。
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9月19日、フロリダ州マイアミで行われたマーリンズ戦で、大谷翔平選手がついに50本塁打、50盗塁という偉業を成し遂げました!さらに、7回表には見事に3打席連続の本塁打を放ち、51号と記録を伸ばしました。
50号本塁打を打った後、ベンチに戻ると、アウェーにもかかわらず鳴り止まない拍手と歓声が響き渡ります。大谷選手はベンチから飛び出し、カーテンコールに応えていました。この歴史的なシーンの余韻に浸りながら写真を選んでいると、彼の前に一際目立つボードを持った可愛らしいファンの姿が目に入りました。そのボードには「I SKIPPED MATH TO WATCH HISTORY!(数学をサボって歴史を見に来ました!)」と書かれています。
この日の試合開始時間は現地16時。私の息子も学校の授業をskipして遊んでいたことを思い出し、こんな目立つところで大丈夫なのかと少し心配になりました。それにしても、EnglishとHistoryの先生には加点がもらえそうな絶妙な言葉選びですね。きっとMathの先生も怒るに怒れなかったことでしょう!間近でこんな歴史的な記録が見られたことは、可愛いファンや先生にとって特別な思い出となったに違いありません。
【カメラマン・菅敏】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「カンビンのWEEKLY SHO!Time!!」)