プロ野球番記者コラム

【阪神】近本光司、鹿児島・沖永良部島の野球少年たちには憧れの存在!いつまでも島の誇りで

沖永良部島の子どもたちへサインする阪神近本(撮影・山崎健太)
沖永良部島の子どもたちへサインする阪神近本(撮影・山崎健太)

<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム>

阪神近本光司外野手(30)は鹿児島・沖永良部島の野球少年たちにとって憧れの存在だ。5年連続5回目の同地での自主トレとなり、島内で近本の名前を知らない島民はいない。

自主トレを見学した知名ジュニアベースボールクラブの小学2年生、久山鉱君(8=くやま・ひろ)は「投げるボールがすごかった」と目を輝かせた。ポジションは近本と同じ外野手。もちろん将来の夢はプロ野球選手だ。「近本選手みたいに送球が上手な選手になりたい」と力を込めた。

近本が理事として参画している一般社団法人「LINK UP」による「子ども夢応援プロジェクト」の一環で、昨年同地の子どもたちをプロ野球のリーグ戦への招待を計画していたが、台風の影響で実現できなかった。その代替企画として12日、地元の子どもたちとのランチ会を開催した。

参加した知名小学校6年生の外山陽大君(12=とやま・ようだい)は「近本選手のバットやグローブを触らせてもらいました」。自身も知名ジュニアベースボールクラブで遊撃手を務める野球少年だ。「近本選手のような一流のプロ野球選手になりたい」と憧れのまなざしを向ける。近本の学生時代の話を聞いて仰天した。「近本選手が中学生の頃、プロ野球選手じゃなくてパン屋さんになりたかったと聞いて『プロ野球選手でもこんな人いるんだ』と思いました」。野球だけじゃなく学校生活や将来の夢などについて、ざっくばらんに語り合った。

近本が島からエネルギーをもらっているように、島の子どもたちも近本から大きな刺激を受けている。近本は「子どもたちの記憶に残ってもらうことがすごく大事。子どもたちにインパクトを与え続けたい」と意気込む。いつまでも島の誇りであってほしい。島中が背番号5の活躍を願っている。【山崎健太】

◆沖永良部島(おきのえらぶじま)鹿児島市から南へ552キロ、北緯27度線の上に浮かぶ隆起サンゴ礁の島。周囲56キロ、面積94平方キロメートル。和泊(わどまり)、知名(ちな)両町合わせて人口1万4000人余り。年間平均気温22度と温暖な気候で四季を通じて熱帯、亜熱帯の花が咲く。昇竜洞をはじめ200~300の大鍾乳洞群が見られ「花と鍾乳洞の島」の異名をとっている。島内ではウミガメのビューポイントがあるなど美しい自然が自慢。

阪神近本(中央右)は沖永良部島の子どもたちを対象にランチ会を開催(提供・一般社団法人LINK UP石井代表理事)
阪神近本(中央右)は沖永良部島の子どもたちを対象にランチ会を開催(提供・一般社団法人LINK UP石井代表理事)
阪神近本(後列左)は沖永良部島の子どもたちを対象にランチ会を開催(提供・一般社団法人LINK UP石井代表理事)
阪神近本(後列左)は沖永良部島の子どもたちを対象にランチ会を開催(提供・一般社団法人LINK UP石井代表理事)

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