大阪桐蔭153キロ右腕・森陽樹が力強く宣言「ドラフト1位でプロ入り」OB藤浪さんは「でかい」

  • 写真撮影に応じる大阪桐蔭・森(右)と中野(撮影・古財稜明)
  • 母校・大阪桐蔭の練習場でキャッチボールを行う藤浪

プロが注目する大阪桐蔭の最速153キロ右腕、森陽樹(はるき)投手(2年)が5日、ドラフト1位でのプロ入りを誓った。

この日が25年の始動日。午前中に毎年恒例の野崎観音(慈眼寺)での参拝を終え、午後は大東市内の同校グラウンドで練習を実施した。高校ラストイヤーに向けて「この高校に入ってずっと『ドラフト1位でプロ野球』って言ってきた。その目標は絶対達成したい」と目をギラつかせた。

チームは昨秋の近畿大会初戦で滋賀学園に2-3で屈し、センバツ出場が絶望的。森は先発として6回途中3失点(自責1)で降板し、苦杯をなめた。「去年の冬に比べて時間はあると思うので。ゆっくりじゃなくて、じっくり下積みっていうか、しっかりと土台っていう感じで今やっているところです」。球速については「夏までには155キロは投げたいです」と掲げた。

この日は同校OBの藤浪晋太郎投手(30=メッツFA)が新年のあいさつで練習場を訪れ、キャッチボールを行う姿を遠くから見つめた。身長190センチの右腕は197センチの先輩について「自分より全然でかい」と苦笑い。「キャッチボール見ても力強さが伝わってくる。自分も最終的に藤浪さんを超せるように頑張りたいです」と意欲十分だ。

西谷浩一監督(55)は「森の力なくして日本一はない。森で勝ったという試合を増やしていきたい」と期待を寄せる。森は「夏1本に絞れる。絶対にチーム全員で夏日本一になって、最後みんなで笑って終われるように頑張りたい」と闘志を燃やした。【古財稜明】

◆森陽樹(もり・はるき) 2007年(平19)8月1日生まれ、宮崎県延岡市出身。川島小1年時に東海東クラブで野球を始め、聖心ウルスラ学園聡明中では全日本少年夏季軟式野球大会に出場。大阪桐蔭では1年秋からベンチ入り。昨夏の甲子園2回戦・小松大谷戦に先発し、7回2失点(自責0)。目標の選手は佐々木朗希。190センチ、88キロ。右投げ左打ち。

○…大阪桐蔭の最速149キロ右腕で主将の中野大虎(だいと)投手(2年)が、日本一奪還へ所信表明した。センバツ出場が絶望的な中、野崎観音での参拝では「夏の日本一のことだけを考えました」ときっぱり。「やりきった1年で終わりたい。夏1本しかないので、ここにどれだけ思いをかけられるか。人生をかけるくらいの気持ちで大阪を勝ち抜いて、また甲子園で試合をしたい」。新チームでは「試合に出続けたい」と外野手にも挑戦している。