水原一平被告の量刑言い渡し3回延期の背景「最近の傾向は刑罰より…」国際弁護士が見解語る

米カリフォルニア州の連邦地裁は7日、ドジャース大谷翔平投手(30)の元通訳で、銀行詐欺罪、虚偽納税の罪に問われた水原一平被告(40)の量刑言い渡しの期日を24日から2月6日に延期した。当初は10月に予定されていたが、延期は3回目。

TBS系「ゴゴスマ」に出演した国際弁護士の清原博氏は「有罪であることは認めてますから。有罪判決が出ることは確定している。あとは量刑の問題なんですけど、アメリカ、特にカリフォルニア州の裁判官の最近の傾向は刑罰より治療なんです。刑罰を科しても、やっぱりまたやってしまう」と説明した。

ギャンブル依存症に関しては「どう治すかが重要。治すための治療プログラムを考えるんですけど、医師の鑑定が遅れているみたいで、何度も延期している状況。裁判所も急ぐ必要はなくて、むしろじっくりと精神科医に鑑定してもらって、どんな治療がふさわしいか考えて、裁判所も量刑を言い渡したいと思う。体調があまり優れないということは聞いてますから」と語った。

2回目の量刑言い渡しの延期が決まった昨年11月には、水原被告の弁護人がギャンブル依存症に関する精神科医の鑑定で、同被告が体調不良を理由に診察をキャンセルし、診察結果が出ていないことを理由に延期を求めていた。